1.責める・否定する
おいかわ「夫が何らかの家事などをやった後、結果が気に入らないときや、予想外のことをやったときに、『なんでそんなことするのよ!』や『何をやってもダメね!』など、責めたり否定したりする言い方をしないようにしましょう。
夫は慣れていないのですから、妻より下手なのは当たり前です。また、夫のせっかくのモチベーションを下げてしまいます」
2.夫のやったことが気に入らないとき、自分でやり直す
おいかわ「自分でやり直す習慣がついてしまうと、先にも述べたようにすべて自分でやらなくてはならなくなってしまいます。夫もやったかいがなくなってしまうでしょう」
3.夫が話しかけてきたとき無視する
おいかわ「例えば、疲れているから、夫の行動で気に入らないことがあるなどの理由で、夫を無視する妻もいるようです。無視は1番の仕打ち。夫婦のコミュニケーションを最悪なものにしてしまいます」
そしておいかわさんは、「夫に対してだけではなく、子どもに対しても同じことが言えます」と話します。
おいかわ「まずは夫に対して、上記のことをやらないようにすることが、子どもに対する同様の接し方につながります。夫への接し方と子育ては、地続きのものなのです」
育休中の夫とうまくコミュニケーションを取るコツ5つ
おいかわさんに、育休中の夫とうまくコミュニケーションを取るコツを教えていただきました!
1.具体的に指示する
おいかわ「やって欲しいことは具体的な言い方でお願いするようにしましょう。『洗濯をお願い』ではなく、『洗濯機にこれを入れて、洗剤は何mlで、このボタンを押して、終わったらこのハンガーに干してほしいのだけれど』と伝えます。
男性は具体的な指示をされたほうが動きやすい方が多いです」
2.命令口調にならないように
おいかわ「何かをお願いするときは、命令口調にならないように気を付けましょう。
例えば、『〇〇をやってもらえると助かるのだけど…』、『お願いがあるのだけど、△△してくれない?』など。命令されると男性は心地が悪くなりがちです」
3.「ありがとう」の気持ちを忘れずに!
おいかわ「育休をとってくれたことはもちろん、何かをやってくれたら、たとえ失敗しても、妻の思い通りにはできなくても感謝の気持ちを持ちましょう。
そして言葉にして相手に伝えること。感謝されて嫌な気持ちになる人はいません」
4.夫のやり方を認める
おいかわ「先ほども挙げましたが、責めたり、否定したりするのはNG。
確かに夫は家事や育児のおむつ替えなどが下手かもしれません。たとえ妻のほうが上手であったとしても、自分のやり方を押し付けるのではなく、夫のやり方も認めてあげるスタンスで接しましょう。
もし、やり方が良くないと思うときは、『こうするとうまくいくよ』といった言い方で、否定しないことが大切です」
5.イライラしてしまうときは、夫にまかせて休む
おいかわ「頑張りすぎてイライラを夫にぶつけてしまうくらいなら、休んだほうがマシ。睡眠不足はイライラのもとです。思い切って夫にまかせるときがあってもいいのでは?」
おいかわさんの言うように、子育ては、大変なこと。夫婦二人一緒に子育てに専念できる、夫の育休は、妻にとって歓迎されることと言えそうです。
いま、育休中の夫を持つ方はもちろん、今後、予定がある方は、ぜひヒントにしてみてくださいね。
【取材協力】おいかわ のりこさん
認定子育てアドバイザー、夫婦カウンセラー、家族療法カウンセラー、行動心理士
相談者が自分らしく幸せに生きられるよう共に考えサポートしています。結婚、夫婦、子育てのご相談を数多く受けています。