女性にとって子供を産む、産まないは人生における大きな決断です。

女性で産まれた以上、やっぱり子供は産みたいと思う人は多い中、「ワンオペ育児」や「産後うつ」「子育てしにくい社会」など、子供を産んだ先の未来が明るいとは思えず、最初から子供は持たないと決める人がいるのも確かです。

「産む」「産まない」それぞれの人生がありますが、仮に産まないと決めた場合は、どんな人生が待ち受けているのでしょうか。

そこで今回は、子供を産まないと決めた人が経験した「未産うつ」についてお伝えします。

産まないと決めたはずなのに・・・40歳を過ぎた人の出産が気持ちを変える?

子供が欲しくて結婚をしたけれどなかなか授からず、辛い不妊治療もしたけれど授からなかったため諦めたという女性。

また子供のために我慢する人生を歩むよりも産まずに自分の人生を楽しみたいと、最初から産まない選択をする女性。

一度は「産まない」と決めたはずなのに、その決断は本当に正しかったのだろうか・・・と気持ちが揺らぐ出来事が周りにはたくさんあります。

例えばテレビで「40歳を過ぎてから授かった」「少子化は日本の危機」といったことが報道されると、「まだ諦めてはいけない」「やっぱり子供は産まなければ」と考えさせられ、思い悩む女性は少なくありません。

特に30代は周りから「まだ頑張れる、まだ大丈夫」と言われることも多いため、そこに苦しみ、諦め方が分からないという女性が増えています。

産後うつばかりじゃない!産まなかった人に訪れる「未産うつ」とは

「産後クライシス」とは「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む」ことだと一般的には言われていますが、最悪の場合この産後クライシスが原因で離婚に至るケースは少なくありません。

また出産した女性が経験する「産後うつ」は、出産後の生活が辛くて後ろ向きな感情や考えが長く続きうつ状態になることを言いますが、苦しむのは出産をした女性ばかりではありません。

産まなかった、産めなかった女性にも同じような苦しみはあると言います。

その1つが「未産うつ」です。

「未産うつ」は、小さな子供や子連れの親子を見て嫌悪感を抱いたり、悲観的な考えになったりして、産まなかった産めなかった自分を受け入れられず、酷い場合には家に閉じこもってしまう状態を言いますが、近頃そういう女性が増えているのだとか。

時代は変わり、これだけ女性の社会進出が進んでも「女性は子供を産んで当たり前」「女の幸せは子供を産むこと」という考えがまだまだ根強くあることも「未産うつ」の原因の1つであるに違いありませんが、女性は産んでも産まなくても思い悩む可能性が高いのです。