1.感情的にならず、要望をはっきり冷静に伝える
男は言われる前に察すること、空気を読んで行動することは苦手ですが、『指示・命令・要望』を与えられたら応えようとします。
なので、夫にしてほしいことがあるなら、要望をはっきり伝えること。
そして、伝えるときは、感情的にならないようにすることが大切です。
怒った状態のままで伝えてしまうと、男性側の立場からすると「なにをいきなり怒ってるんだ⁉」と混乱してしまいますし、「なんか機嫌が悪いな」「八つ当たりしてるのか」などと勘違いされて、その場しのぎの対応をして終わりということになります。
言い争いに発展してしまうこともよくあります。感情的になると、真意がなかなか伝わらないのです。
2.目標を与える
伝え方としては、ただ単に「今手が離せないから、子どもの相手をして」「洗濯物をたたんでおいて」と言うのではなく、“目標”として与えるとなおいいですね。
例1:子どもの相手をしてほしい場合
<伝え方>
「子どもが集中して一人で遊べるような遊びを考えて、教えてあげてくれない?」
夫にとって『子どもが一人遊びできるようになるとラクになる』というメリットが見えるので、やる気が出ます。達成感もあります。
例2:家事をやってほしい場合
<伝え方>
「夜の9時までに洗濯物を取り込んでたたんでおいて」
男は期限がないといつまでもやらない傾向が強いが、明確に期限を与えられるとスイッチが入ったようにやる気が上がります。
3.共通の目標を作る
その他、家族の“共通の目標”を作るというやり方もおすすめです。
『家族(夫婦)がチームとなって共通の目標に向かって取り組む』という姿勢だと、より楽しんですることができます。家族の絆も深まるでしょう。
例1:子どもの相手をしてほしい場合
<目標>
- 『来月の子どもの将棋スクールの体験会までに将棋のルールを覚えさせる』
- 『将棋の駒の動かし方クイズを毎日やって、子どもの記憶力を鍛える』など
<伝え方>
「夜は私が片付けで忙しいから、この時間はあなたが子どもに教えてあげてね」
例2:家事をやってほしい場合
<目標>
- 『夜の9時以降はお互い自由にくつろぐ時間にする』
- 『夜9時に毎日家族でウォーキングする』など
<伝え方>
「今日は夜9時までにすべての家事をこなせないから、洗濯物を手伝ってね」
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夫婦の問題は、正しくアプローチすれば、解決するものがほとんどです。
松橋先生の新刊『「一生」の自信を「一瞬」でつくる本』には、男女間の性差について理解を深め、夫婦関係を良くする方法についても述べられています。
夫とのコミュニケーションがうまくいかず、自信をなくしている女性にも、自信を取り戻すきっかけになるかと思います。
ぜひご覧になってみてください。
【取材協力】松橋 良紀(まつはし よしのり)
コミュニケーション総合研究所代表理事。一般社団法人日本聴き方協会代表理事。
青森市生まれ。ギタリストを目指して上京するが、自信のなさのために夢破れ、26才で訪問営業の世界に飛び込む。しかし、自己イメージの低さもあり鳴かず飛ばずの3年間を過ごしてクビ寸前になる。
30才になり、一念発起してカウンセラー養成学校に通い始めて、NLP心理学や催眠療法などの心理学を学ぶと奇跡が起こる。
学んだ心理スキルをお客様に使ってみると、3年以上も売れなかったダメダメセールスマンが、たった一ヶ月で大激変。450人の営業マンの中でトップセールスになり、支店長になり、全社員の指導トレーナーとなる。
その後、成功哲学のナポレオン・ヒル財団へ転職。自己啓発商品の営業と自己啓発講師を担当する。
営業16年間で、約1万件を超える対面営業と3万人を超えるカウンセリングを経験する。
2007年にコミュニケーション総合研究所と営業心理学協会という研修会社を設立。受講生が、「すぐに成果が出た」という口コミが広がり、出版の機会を得る。NHKで特集され、雑誌の取材なども多く、マスコミでも多数紹介される。
今まで出版した書籍は約30冊。累計で35万部を超える。最新刊は『「一生」の自信を「一瞬」でつくる本』(WAVE出版)。