臨江街夜市の西側ゲート

今年のGWは10連休なので、台湾デビューする人も多いはず。

初めての台湾では首都台北を訪れる人がほとんどだろう。そこで今回は、絶対に外せないグルメと観光スポットを取り上げてみた。まずは到着1日目からご紹介しよう。

空港からホテルへの移動は?

機場MRTの台北車站(台北駅)ホーム

台北には桃園空港と松山空港の2つの空港があるが、ほとんどの国際線は台北市から離れた桃園国際空港に到着する。

ここから台北市内のホテルまではどのような交通手段があるか? もっとも確実で簡単なのが機場(空港)MRTと呼ばれる電車だ。

桃園空港の地下から出ているため、到着ロビーから紫色のサインに沿って地下に降りると乗り場に到着できる。

改札前にある券売機で160元の切符を購入。ここではたいてい紫色のベストを着た駅員のおばちゃんが切符の買い方などを教えてくれる。

MRTは10分~15分置きに発車し、台北駅までは急行(直達車)で35分、各駅(普通車)で49分。急行を待ったほうが早く台北市内に到着できる。

台北駅で下車したら標識に従ってタクシー乗り場へ。たとえ台北駅からそう遠くないホテルでも、荷物がある場合はタクシーでの移動が賢明だ。

3人以上なら迷わずタクシー

台湾のタクシーは黄色で統一されているので見つけやすい

台湾のタクシーは黄色で統一されているので見つけやすい

台北駅からホテルへの移動に限らず、台北市内ではタクシーを積極的に利用しよう。朝と夕方の通勤ラッシュ時を除けば、街なかを走る黄色いタクシーは日本以上に拾いやすい。

初乗りは70元(深夜料金は23時~翌朝6時までプラス20元)で、台北市内であれば200元(730円)を超えることはほとんどない。

日本国内の感覚だと最寄り駅までは電車で……と考えがちだが、3人以上のグループならタクシーで直接目的地まで行くほうがラクでお得な場合もある。

最近の台湾では白タクはほとんど見かけない。メーター通りに支払うだけなので乗る方も安心だ。ただし、ドアは自動ドアではないので開閉は乗客が行う。

まずは夜市へ

南方向から見た寧夏夜市。右手が屋台群で、左手が食堂街

台北に到着するのが夕方でも、就寝までホテルで休んでいるなんてもったいない。台湾は世界でも上位に入る夜ふかし天国だからだ。

1日目の夜はまず夜市へ。台北市内だけでもたくさんの夜市があるが、初心者はホテルから近い夜市を選ぼう。

賑やかな夜市へ行きたければ台北最大規模の士林夜市がいいだろう。食べ物から雑貨、洋服、ゲーム、占いまで何でも揃う。

一方、あまり歩かずに夜市の雰囲気を味わってみたいなら、台北の西側に宿泊する人は寧夏夜市、東側に宿泊する人は臨江街夜市が行きやすい。どちらも台北を代表する観光夜市で美味しいB級グルメが揃っている。

夜市は夕方5時頃から徐々に店が開き、ピークは7時~9時頃。覚えておきたいのは、夜市はあくまでも「しっかり食事をするところ」ではなく、食べ歩きをするところだということ。座席がなく、袋入りの食べ物を買って竹串でつつきながら食べる店が多い。座席があっても、長居してビールを飲んだりできる店は少ない。

寧夏夜市では牡蠣オムレツを

寧夏夜市『圓環邊蚵仔煎』の蚵仔煎

台北西側の寧夏夜市で食べてほしいのが、台湾人のソウルフード・牡蠣オムレツ(蚵仔煎)だ。いつも行列ができているが、店頭の職人のパフォーマンスを見ていればあっという間に時間は過ぎる。

蚵仔煎は腹もちがよいので一人一品注文する必要はなく、3~4人で蚵仔煎とスープを1品ずつオーダーしてもかまわない。小ぶりだがプリプリの牡蠣と、とろっとした玉子の組み合わせがたまらない。

『圓環邊蚵仔煎』の行列に並んでいる間は蚵仔煎焼きのパフォーマンスを楽しもう。このお兄さん、カメラを向けるとがぜんハッスルし出した

『圓環邊蚵仔煎』(ユエンホァンオアジェン)
台北市寧夏路46號 TEL:02-2558-0198
12:00~14:30/16:30~25:00 無休