2.仕事を続ける意味あるの?
藤島「『こんなに苦しい思いをして仕事を続ける意味がどこにあるのか』という問いには、ことあるごとに直面します。
家庭にも居場所がある分、仕事でつらいことがあったときに『もう辞めてしまっても良いのではないか』という思いが常に脳裏をよぎります」
●解決策
藤島「それでも仕事を続けたいというのが本音なら、働くことの目的や目標を明確に持つことです。
もちろん、将来のキャリアなどの大きな目標でも良いですが、例えば『一日に一度は誰かの役に立つ』『子どもに頑張っている姿を見せる』などの身近な目的でも大丈夫です。
そのような目的がある人ほど、モチベーションを維持して働けている傾向があります」
3.低い評価・昇進できないのが悔しい!
藤島「会社や上司次第ではありますが、育児中、時短勤務や残業ができないことを理由に低い評価を付けられたり、昇進ができなかったりと、悔しい思いをする人もいます」
●解決策
藤島「頑張っているから評価してほしい、というのは育児との両立に励む人の共通の思いですが、会社で求められているのは、当然、仕事の成果ですから、まずは上司との間で求められている成果について具体的に認識を合わせることが必要です。
頑張りだけでは評価されません。成果が必要なのです。もし成果が出せているなら、堂々とその成果をアピールしましょう」
4.子どもに機会損失や寂しい思いをさせてしまう!
藤島「仕事が忙しい場合、お友達との集まりや習い事などに子どもを連れて行ってあげられず、子どもに寂しい思いをさせてしまうことがあります」
●解決策
藤島「助け合えるママ友をたくさん持ちましょう。
働くママだからこそ分かり合える問題や悩みもありますので、まずは自分から他のママに対し、率先して手助けしてあげることがポイント。
そうすれば、自分が参加できないイベントでも、ママ友が子どもを見てくれるなど、いざというときに助けてもらえます。子育てのすべてを自分で抱え込む必要はありません!」
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まさに職場復帰をしたばかりの方も、職場復帰を控えている方も、不安な気持ちは共通しているものです。
今回のアドバイスをヒントに、ぜひ仕事も育児も楽しく進めて、自分が本当に納得できる成果を出していきたいものですね。
【取材協力】藤島 淑子さん
株式会社インディプロス 代表取締役
人事コンサルタントとして企業の人事制度構築や女性の活躍推進をサポート。2017年に「自然体で自分らしく」をコンセプトに働く女性向けアイテムブランドDesign Yourselfを立ち上げ、物販事業も展開。