最近では、パパも保育園の送迎をするのは普通の光景になってきました。

そんな保育園の送迎のときには、園の先生や他の保護者とコミュニケーションを取る機会がありますよね。もしかしたら、うまくコミュニケーションが取れずに悩んでいる方もいるかもしれません。

そこで今回は、保育園送迎の際のコミュニケーションのポイントを、保育士歴30年であり、現在は保育・子育てアドバイザーとして活躍する上野里江さんに伺いました!

保育園送迎のコミュニケーションの基本

まずは、保育園送迎のコミュニケーションの基本から! 対象別、悩み別に上野さんにアドバイスいただきました。

大事なのは、笑顔で挨拶

上野里江さん(以下、上野)「保育園の送迎時間は、保護者の就業時間によって幅があります。

早番遅番の時間に送迎すると、その早番や遅番の当番の先生は毎日違うのが一般的なので、担任の先生以外と関わることが多くなると思います。

そこで大事なのは、『笑顔で挨拶する』こと!

保育園は園全体で子どもと保護者に関わっているので、担任ではなくても、朝はその日の子どもの様子を伝えたり、帰りは逆に園での様子を聞いてみたりして、当番の先生とも笑顔で会話ができるといいですね」

他の保護者とのコミュニケーションの基本

上野「送迎時間がさまざまなので、同じクラスでもほとんど顔を合わせない保護者もいれば、クラスや子どもの年齢は違うけれど、いつも出会う保護者がいることもあるかもしれません。

『顔を合わせたら笑顔で挨拶!』は、子ども同士の関わりがなくても基本だと思います。

お互いに忙しい中での送迎なので、無理に話しかける必要はないと思いますが、子どもの年齢が上の先輩ママにも出会えるのは、保育園ならではのいいところ。

挨拶からはじめて、その先のコミュニケーションを進めてみてもよさそうです」

送迎時に子どもがだだをこねたときは?

上野「朝は子どもの機嫌が悪くて、すっきり親と離れられない、お迎え時も『まだ遊びたい!』という子どもにイライラ…。なんてこともあるかもしれません。

でも、送迎はなるべく時間をかけずに、短時間で行うことを心がけていきましょう。それには、子どもの気持ちを切り替えてあげることが大事だと思います。

朝は保護者の姿が見えなくなるとケロッとする子もいるので、先生に任せても大丈夫。お迎え時は、『帰ってからのお楽しみ』があると機嫌良く帰る子もいます。

『遊びたい!』と言い出す前に、上手に気持ちの切り替えをしてあげましょう」

送迎時に気を付けたほうがいいこと

上野「保育園の送迎では、多くの場合、保護者も靴を脱いで保育室まで行くと思うのですが、玄関で靴を脱ぐときには注意が必要です。以前、他の保護者の靴を履いて行ってしまった保護者の方がいたのです。

特にお父さんたちの革靴は似ているので、急いでいると間違えることがあるようです。

また一時期、オシャレな長靴が流行して、お母さんたちも同じブランドの長靴を間違えそうになっていました。雨の日の玄関は、お母さんも注意が必要かもしれません。

脱いだ靴はそろえて、自分が脱いだ位置を確認することを忘れずに。何気ないことですが、トラブルにならないためのちょっとしたポイントです」