子育てを通して、絵本を読む楽しさや喜びに出会ったという人も多いのではないでしょうか。今では大人向けの絵本セラピーなどもあるほど、絵本には人を癒す力があるのです。

子どものために読んだ絵本で思わず泣いてしまったり、ハッとさせられることもあるかもしれません。

今回は、ママを泣かせるテッパン絵本から、レアなものまで4冊ご紹介いたします。現役で子育て中のママやパパからご意見を聞かせていただきましたよ。

テッパンからレアなものまで!ママを泣かせる絵本4選

こんとあき

林明子さん作の、あまりにも有名な絵本ですが、ご紹介します。 読みながら泣きそうになってしまうママも多いのだとか。 あたたかい作風の絵に癒されると言っていたママもいました。

ぬいぐるみの「こん」と女の子の「あき」は、 あきが赤ちゃんのときから一緒。あきが大きくなっていくにつれ、 こんは汚れて、ちょっとほつれたりもしてきます。

二人は列車に乗って旅に出ます。道中出会う、 思いがけないアクシデントにハラハラ。自分がピンチに陥っても、 あきに心配させないよう、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」 と言い続けるこん。その姿は、自分で自分に、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」 と言っているようにもみえます。

多くの親子に愛される絵本ですが、あなたはどう読みますか?

ないた

こちらはパパからご紹介いただきました。

ストーリーらしきストーリーはないのですが、主人公の男の子が、 犬とけんかしたり、しかられたり、ころんで泣いたりする様子が、 長新太さんの絵と中川ひろたかさんの言葉で描かれています。

泣くのは人間特有の生理現象だといいますよね。ただ泣くのでも、 ころんで泣くのと、 赤ちゃんを出産してきたおかあさんと久しぶりに会って泣くのとで は、涙の種類がちがいます。それから、 大好きな飼い犬が死んで泣くのもまたちがった涙です。

主人公は絵本の後半で、大人は泣かなかったり、 泣いているのに泣いていないと言ったりすることに気づいていきま す。「ぼくも おとなになったら なかなくなるんだろうか」そんな問いかけで終わる、子どもに読みながら、親も考えてしまうような絵本です。

大人になると泣かなくなるけど、 それは悲しいことや嫌なことがなくなるからではないのだ、 ということを、男の子ははっきりとではありませんが感じ取っているのかもしれませんね。