わが子が文字に興味を持ち始めたら、書かせたくなりますよね。でも、教え方によってはすっかりやる気をなくしてしまうこともあります。
この記事では、ママ・パパがついやりがちな、子どもにやってはいけない教え方を『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がご紹介します。
子供が文字を書くことが嫌いになる教え方、ベストな教え方
×第1位 赤のペンで添削をする
次の2枚の用紙を見てください。どちらも同じものです。
子供は“ほ”を書いたのですが、ほとんどの“ほ”の右の上の部分が“ま”のように飛び出してしまっています。唯一、真ん中の“ほ”だけが突き出ることなく書けています。
間違って覚えてしまったのか、手先がまだ器用ではなくうまく書けなかったのか定かではありません。どちらにしても、おそらく手がたまたま止まり運よく書けた“まぐれ”だと思われます。
こんなとき真っ赤に直されたら、あなただったらどう感じますか。
私は今まで多くの子供達に指導していて、添削をして「こんなに間違えたんだ。今度は直されないように注意して書こう」と奮い立つ子には一人も出会ったことがありません。大抵、嫌な顔をして、それ以降意欲を失くします。
【解決方法】
乱れた文字の中でも一番マシな文字を選んで○をしてあげましょう。間違っている文字は無視して、唯一できている“ほ”だけを取り上げるのです。
そして「わあ、この“ほ”突き出さないで上手に書けたね」と、何故この書き方が良いのか具体的に言葉をかけて褒めるのです。すると「今度はもっと花丸をたくさんもらおう」と、自分で正しい字を進んで練習するようになります。
赤は攻撃的な色ですから、丸も赤ではなく色んな色を使って綺麗に囲ってあげましょう。