「毎日忙しくて、家を片づけるひまがない」「片づけたいけど、家族が協力してくれない」とお嘆きのママ、いませんか?
「部屋の汚さは心のモヤモヤに比例する」と、片づけ心理研究家であり空間心理カウンセラーの伊藤勇司さんは言っています。
伊藤さんの仕事は、直接的な片づけの指導ではなく、片づけられない根本的な原因を解明し、散らかった思想の片づけのサポートをすること。
メンタル面のごちゃごちゃを片づけることで、部屋が片付くという、逆転の発想を、伊藤さんの著書『夢を叶える21日間プログラム 片づけ心理マジック』を参考に、ご紹介します。
心の乱れは部屋の乱れ?
いきなりショッキングなたとえですが、離婚家庭やケンカの多いカップルの部屋は、不要な物が散乱して床も見えないような、いわゆる「汚部屋」であることが多いそうです。
「荒れている部屋に住む人たちは、物理的にも精神的にも余裕がなく、そうした心のゆとりのなさが、一緒に住む家族にも影響を与え、衝突が生まれやすい状況を作り出してしまうのです」と伊藤さんは指摘します。
なんとなく思い当たるふしがある人も、多いのではないでしょうか。
片づけるとこんなメンタルメリットが!
部屋がキレイになると、空いたスペースを有効活用できたり、家のなかを清潔に保てたり、いろいろなメリットがありますよね。ですが、片づけることで得るメリットは、物理的なこと以外にもあるんです。
それはメンタル面のメリット。
もちろん片づいた部屋にいると気持ちいいということもありますが、自分にとって何が大切で何が不要かを知ることは、自分を大切にすることにつながります。
伊藤さんは、「片づけを通じて、自分を大切にする生き方へとシフトすると、自己肯定感が高まり、自分の存在価値に気づくようになる」と言っています。
伊藤さんのクライアントには、家族関係の修復や、ビジネスでの成功など、人生そのものがプラスに好転するケースがとても多く見られるのだそうです。
さらに、片づけの効果は家族にも及びます。片づけるのもたらすポジティブな気分が一緒に暮らす人にも伝わり、自然と片づけたくなるのだとか。
部屋が散らかっていると、つい家族にガミガミ「片づけて!」と言いたくなりますが、家族が幸せになるためのプロセスととらえ、まずはママから、片づけを始めてみる方が近道かもしれません。
片づけのコツ
一度片づけに失敗すると、なかなか苦手意識をなくすのが難しかったりしますよね。そんなときは、1日10分、もしくは1ヶ所から片づけを始めてみるのがオススメです。
たとえ1ヶ所でも、散らかっていた場所を自分の気持ちのいい空間に変えることができたら、それだけで気分が上向きになる気がしませんか?
食卓の上だけでもOK。他の場所がまだ散らかったままでもOK。そう思えれば、ずいぶん気が楽になりますよね。
また、長続きする片づけのコツは、片づけ自体を目標にしないことです。
本当は家族にとってハッピーな環境を作ることが目標のはずですよね。片づけを通じて、それぞれの家族が大切にしていること、叶えたい夢なども見えてくるかもしれません。
それでは次に、具体的に、どんな時にどんな片づけが有効か、『夢を叶える21日間プログラム 片づけ心理マジック』からご紹介していきましょう。