2019年1月29日にCLUB Panasonicのオーナーズサービスが、会員向けに時短セミナーを開催。

今回は、そこへ登壇していた知的家事プロデューサーの本間朝子さんがレクチャーした多数の家事時短術の中から、ぜひ知っておきたい内容をピックアップしてご紹介します!

さらに本間さん直伝の、家族みんなで行える「整理収納・片づけ」の時短術もご紹介します。

時短家事のために必要なポイント3つ

共働き世帯には、特に求められる家事の時短。本間さんは、セミナーで時短家事のために必要な3つのポイントをお話ししていました。ぜひ学んでおきましょう!

1.環境整備

本間朝子さん(以下、本間)「環境整備とは、家事をする場所を動きやすくしたり、モノの出し入れをしやすくしたりすること。

一度やっておくとその後の家事がスムーズになります。例えば、いつも決まった料理を作るときなどは、材料を冷蔵庫の中から一つ一つ探して取り出すのはストレスですよね。

そこで『朝食セット』『みそ汁セット』など、同じときに使うものをひとつにセットにまとめておくのをおすすめします。ストック切れにも気づきやすくなりますよ。

また掃除がしやすい環境づくりも大切。ロボット掃除機を使うなら、いつでもサッと起動できるように、モノが床にないようにしておきたいですね。

ただ、せっかくロボット家電に頼るなら、物を移動する手間も省きたいもの。ロボット掃除機の中には、スマホアプリから掃除したくないエリアを設定できる機種もありますので、活用しましょう」

2.家族参加

本間「家族みんなで家事分担することは、とても大切。

でも、妻の発言が、夫に家事をやりづらくさせているかもしれません。夫は『妻が望むやり方が分からない』『具体的に何をやってほしいのか伝わりにくい』と思っている可能性があります。

そこでポイントになるのが、やる気を上げる声かけ。家族の参加意欲を高め、家族が参加しやすい仕組みをつくりましょう。

例えば『どうして(あなたは)やってくれないの?』と責めるのではなく、『(私は)こうしてくれると助かる』と主語を『あなた』から『私』に変換してみてください。コミュニケーションが円滑に進みますよ」

3.発想の転換

本間「ルーティーン化してしまっている家事に対して、『要らない家事はしない!』『家電を取り入れて効率化できないかしら』といったように、家事に対する発想を転換することも必要です。

例えば、ほとんど汚れていなくても一回着たら洗濯をする習慣があったり、家電は高価だからと、人の手でやることにこだわっていると、家事はいっこうに減りません。

家事は切りがありませんから、やらないものはやらない、必要なことは思い切って家電に頼るといった頭の切り替えがポイントになります」

引っ越し後の「整理収納・片づけ」時短術は「予防片付け」

ところで、4月から新しい家に引っ越したという場合、まだモノの片づけが済んでいないかもしれません。「整理収納・片づけ」については、どうすれば時短できるでしょうか? 本間先生にアドバイスいただきました!

本間「新しい環境に移ったり、家の模様替えをしたりするときに、モノの置き場所を決める場合、『予防片づけ』という考え方を使うのがおすすめです。

私は帰宅後の5分間について『魔の時間』と呼んでいるのですが、その時間は外からドッと物が持ち込まれて散らかりやすいタイミングです。

玄関のドアを開けて家の中に足を踏み入れた後、カバンや上着、鍵やアクセサリーなどを適当な場所に置いていってしまうと、そこから散らかりが生まれてしまいます。

そこで散らかりを予防するための片付け方が役に立ちます。

玄関のドアを開けてから、リビングでくつろぐまでの動線上に収納場所を作り、歩きながら収納していくようにするのです。これで散らかりが防げます」