家事代行サービスに、家の中の一か所だけ整理整頓を依頼するとしたら、どこにしますか? きっとあそこも、ここも、と複数思い浮かんだ方は多いのではないでしょうか。
もともと整理整頓が苦手という人にとって、家事代行は重宝しそう。そこで今回は、家事代行サービスの一つである「カジタク」で実際に整理整頓を行っている山口さんに、実際の手順と整理整頓のアドバイスをいただきました!
整理整頓サービスで依頼の多い場所
カジタクの整理整頓サービスでは、部屋のどこの整理整頓の依頼が多いのでしょうか?
カジタク山口さん(以下、山口)「クローゼット、リビング全体、キッチン、子ども部屋のご依頼が多いです。または物置と化した部屋を子ども部屋にしたいというご依頼も多いですね。ただ部屋の一部というかたちで依頼を受けることは少なく、全体的になんとかしたいというご希望が多いです」
山口さんに整理整頓してもらった人たちの中には、「一人ではなかなか整理整頓がままならない」「どこから手をつけていいかわからない」「一人だと悩んだり手が止まったりしてなかなか終わらなかった」という人がいたそうです。
結果、あまりの手際の良さやスピード、一気にやってしまえたことにスッキリした上に、勉強になったという人も多いようですよ。
クローゼット・リビングの整理整頓術!
山口さんによると、整理整頓を依頼される場所の問題点として、次のことが多いようです。
- ものがとにかく多い
- ものを買いっぱなし、使いっぱなしで放置しがち
- ものの定位置が決まっていない。一応決まっていても元に戻さない
心当たりありますよね。
そこで、整理整頓の依頼が特に多いという、クローゼットとリビングの実際の整理整頓の流れについて、山口さんがこっそり教えてくれました。ぜひ参考にしてみましょう!
1.クローゼットの整理整頓の流れ
(1)現場を見ながら、ヒアリングをする
山口「誰のものがあるか、夫婦で共用か、子どものものもあるか、サイズアウトしたお洋服もあるか、減らす予定はあるか、他の場所にも衣類を収納しているか、衣類以外のもの、例えば寝具や季節家電なども収めるか、衣替えをするか、どのような点で困っているか、どのような希望があるか、などを伺います」
(2)プランを立てる
山口「次に、整理整頓のプランを立てます。誰のものをどこに収納するか、どのように分類するか、他の収納場所との兼ね合い、収納用品、衣装ケースが余っていないかなどの確認を行います」
(3)作業場所を確保する
山口「床やベッドの上など、使用して良い作業場所を伺い、スペースを確保します」
(4)作業順を決める
山口「クローゼットの中のものを一度に全部出すのは実際、困難なので、例えば『バッグ→ハンガーにかかっているもの→引き出しの中』というようにざっくりと順番を見通します。あるいは複数のスタッフで担当を決め、手分けをして行います」
(5)クローゼットの中のものを出していき、分類する
山口「いろいろなアイテムが混在している場合、アイテムごとに分類していきます。同時にアイテムごとに、要・不要や使用頻度なども確認します」
(6)アイテムごとに収納していく
山口「分類の結果、残すと決まったものを、収納スペースに合わせてアイテムごとに収納していきます」
(7)ライフスタイルや事情に合わせて、収納場所や収納方法を調整する
山口「例えば『上の棚に手が届かない』『そろそろ子どもが自分で着替えができるようになってほしい』『頻繁に出張がある』などに応じて、収納を調整します」
(8)必要ならラベリングを施す
山口「どこに何が入っているかわからないとなっては困りますので、ご要望や必要性に応じてラベルを貼って何が入っているかわかるようにします」