スポンティーニのピザ

焼きたてをさっそく注文した。
カステラの半分ぐらいの厚みがある。その上でモッツアレラ・バッカとトマトソースが雪崩を起こし、皿の上に流れ落ちている。

白と赤が入り混じったピッツアにナイフを入れた。フォークで持ち上げようとすると、チーズが餅のようにのびる。とろけるチーズをナイフで切り分け、ピッツアをほお張った。チーズが濃厚そうだが、さほど脂肪分が高くないのか、酸味がきいたトマトソースのおかげなのか、意外とあっさりしている。パリッと焼けた部分と、ふかふかでやわらかい部分があり、食感が愉快だ。

男性でも1枚食べれば、けっこうお腹がいっぱいになる。カップルで1枚をシェアすれば、おやつ代わりにいいかもしれない。

ナポリピッツァ専門のピッツェリアは敷居が高いイメージがある。片や、スポンティーニはファストフード感覚で、本場ミラノピッツアを気軽に堪能できるのが魅力だ。ただし、ランチ時はミラノのスポンティーニのように、行列を覚悟しなければならない。でも、午後3時以降なら、並ばずに本場ミラノの味を賞味できるはずだ。

マルゲリータは1ピース896円、1ホール(8ピース)は5184円。
マリナーラは1ピース842円(価格はすべて税込)。
ソフトドリンクの他、ビールやイタリアワインなどの用意もある。
11月19日、原宿店に続き、渋谷モディ店がオープンした。

スポンティーニ外観

【店舗情報】
SPONTINI

カスケード原宿店
〒150-0001東京都渋谷区神宮前1-10-37 カスケード原宿2F
03-6434-5850
11:00〜23:00(LO22:30)

渋谷モディ店
〒150-0041東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ 1F・2F
03-6416-4323
11:00〜23:00(LO22:30)

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。