声だけじゃない! 声優さんの特撮ヒーロー番組への出演は、"顔出し"の場合もあり!

更に、アニメ声優さんの特撮番組への登場は、声の出演だけではありません。役者として……つまり"顔出し"で作品に登場する場合もあるのです!

例えば、『獣電戦隊キョウリュウジャー』では、敵の幹部である"喜びの戦騎"キャンデリラの声を演じていた戸松遥さんが、シリーズの中盤からキャンデリラの人間形体として、ご本人がそのまま劇中に登場! 歌手としても活動される戸松さんの歌唱シーンもあり、ファンを大喜びさせました。

他にも『キョウリュウジャー』では、大ベテラン声優であり、本作のナレーションを務めていた千葉繁さんや、"楽しみの密偵"ラッキューロ役の折笠愛さんも顔出しで出演し、声優ファンの注目を集めました。

また、人気声優の朴ロ美さんも、『侍戦隊シンケンジャー』で特撮ヒーロー作品への顔出し出演経験があり、『BLEACH』の黒崎一護役などで知られる森田成一さんは、『仮面ライダードライブ』のラスボスである狂気の科学者、蛮野天十郎博士役で出演……という具合に、声優さんもニチアサ作品において、実写とアニメの境界線を超えてボーダレスに活躍されているのです。

プリキュアなのに、特撮ドラマでは悪の怪人役!?

ある時は特撮ヒーロードラマの俳優として、またある時はアニメの声優として、様々な役柄を演じていらっしゃるニチアサ出演者の皆さんですが、これだけフリーダムに役柄の行き来があると、色々とおもしろいキャスティングも見られます。

例えば、『Go!プリンセスプリキュア』で、正義のヒロインの一人であるキュアスカーレット(紅城トワ)役を演じている沢城みゆきさんは、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で悪役キャラの、妖怪フタクチオンナ(第15話『妖怪、ワタシ失敗しないので』に登場)役として、その声を担当。

同時期に放送されているニチアサ作品の中で、正義と悪のキャラクターをそれぞれ演じるというなかなかに珍しい事態となりました。

また、『ニンニンジャー』で敵側の主要人物である十六夜九衛門役を演じている声優さんは、プリキュアシリーズの前作『ハピネスチャージプリキュア!』で、キュアプリンセス(白雪ひめ)役だった潘めぐみさん。藩さんは、自身がプリキュア役を務めた作品の終了後、即、戦隊ヒーローの新シリーズで悪役を担当するという大きな振り幅のある演技をされています。

他にも、『ニンニンジャー』には、これまた悪の怪人役として『フレッシュプリキュア!』で主役のキュアピーチ(桃園ラブ)役を演じた"元プリキュア"の沖佳苗さんも登場。先日、放送された『仮面ライダーゴースト』では、『ドキドキ! プリキュア』で主役のキュアハート(相田マナ)役だった生天目仁美さんが、やはり怪人役を演じられていました。

このように、プリキュアを演じていた女性声優が、特撮ヒーロー作品で怪人役として登場するというのは、ニチアサファンならば"あるあるネタ"なのです。声の使い分けで、どんな役柄でも演じられる"声優"という職業の凄さを感じますよね。

子どもたちに向けたメッセージとして、"正義"と"悪"のコントラストが非常にハッキリと描かれているニチアサ作品だからこそ、正義のヒーロー役と悪役を自由自在に……時には、同時に演じる声優さんという職業のユニークさもより一層際立つのです。