――『涙サプライズ!』!!

実は、『涙サプ』は“仮歌”の段階から関わらせてもらっていたんです。

――“仮歌”というのは?

レコーディングする前に「これで練習してください」って渡される歌のことです。曲が完全に出来上がる前に、仮に録音した楽曲で、その歌の部分を、私が担当したんです。

この曲を作ってくださった井上ヨシマサさんは、私がAKB48に入って、1年も経たない頃から、ずっとレコーディングをしてくださってる方なんです。その方と一緒に、仮歌の段階で、「ここを、こうやって歌ってみて」って、言われて録音をして。

ハーモニーの箇所とか、カラオケバージョンにも私の声が入っているんです。だから、“曲が作り上げられる段階から、一緒に手掛けさせてもらった”っていう感覚があるんです。

――“仮歌”は、いつもメンバーの誰かが歌ったものを配るんですか?

いや、本来は、“仮歌”を歌ったりしてくれるお姉さんや、お兄さんがいるんです。私たちはそれをもらって、“譜割(どの音に、どの歌詞をはめるか)”を聞いたりして、レコーディングの前に練習するんです。

今は、メンバーがたまに“仮歌”を歌うこともあるんだけど、『涙サプ』のときは、本当に初期の頃で、そういうのがなかったんです。タイミングがよかったこともあると思うんですけど、なぜか私が“仮歌”をやらせてもらって。

――曲が生まれたときから、関わっていたんですね。

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