そろそろ、保育園や幼稚園、学校でプール開きを迎える頃。

この時期になるとありがちなのが、女の子の髪の毛問題。

泳ぎ終わった後の水浸しの髪の毛が、ちょっぴり憂鬱に感じたり、長い髪の女の子は、特に水泳帽を被るのがストレスに感じたりすることで、楽しみなはずの水泳の時間が、嫌~な時間に感じることも…。

そこで今回は、美容師の木村旭宏さんに、ママが娘にしてあげられる、水泳の授業におすすめのヘアアレンジを教えていただきました。

アレンジ前には真水で濡らす

木村さん(以下、木村)「プールに入った後の髪の毛が、なんだかきしむ、傷んでいる…。子どもの髪の毛を触ったママは、毎回疑問に感じていることでしょう。

なぜそういったダメージを感じるのかというと、紫外線や塩素が髪にダメージを与えているからなのです。

プールと言えば、塩素。水の殺菌のために使われている塩素は、プールに入る以上は避けられませんので、この塩素から守るために、髪の毛をアレンジする前には、真水で髪の芯までしっかりと髪の毛を濡らしてあげましょう。

髪の毛に水分が含まれることによって、塩素からの刺激を和らげてくれます。

そして、プール後の髪の毛は、塩素に浸かることで髪の毛はアルカリ性に変化してしまい、手触りだけでなく、実際に髪が傷みやすい環境になっています。

ですから、プールの授業の日は、家に帰ってきたら真っ先に真水で髪の毛を洗い流してあげることが効果的です。

そしてその日の夜はトリートメントを使って、髪の毛を弱酸性に戻してあげることで、髪の毛のダメージを最小限に抑えることができますよ」

できるだけ2つに分ける

木村「プールに入る時の髪の毛は、1つ結びのまとめ髪よりも、2つ結びのほうがおすすめです。

なぜなら月齢の低い小さな子どもは、特に髪の毛が少なくて柔らかな髪の毛の子どもが多く、まとめたつもりでも水泳帽を脱いだ時に崩れてしまったり、さらに髪の毛が長い子どもは、毛先の長さとボリュームで、水泳帽になかなかおさまらず、うまくいかないケースが多いからなのです。

2つのほうが、水泳帽の中で嵩張りそう…と思われがちですが、実は2つ結びのほうが断然すっきりまとまりますし、強度も1つ結びよりずっと増します。

ちなみに、クセがつきやすい髪質の場合は、できるだけ首の近くの下で結ぶようにしてみてください。そうすれば、クセが強く残ることが少なくなります」