ご褒美消費を堂々としよう

リストを使って「この仕事終わったら、あのご褒美を買おう」「次のボーナスであれを買おう」と自分を奮い立たせてご褒美消費を堂々としよう(それはムダづかいでない)。

よくご褒美消費といいますが、ムダづかいといえばムダづかいですし、仕事のやる気のためと思えばムダづかいに当たらない気もします。こういうご褒美消費こそ欲しいものリストが役立つチャンスです。

何かがんばっているうちはリストをチェックし返して、どれを買うか優先順位をつけます。この優先順位づけの作業そのものがムダづかいをなくすプロセスになります。しかも、がんばったあとのご褒美にわくわくする時間にもなり、買い物の満足度を高めることにも通じます。

ムダづかいとは、金額以上の満足を得ていないことです。その意味ではご褒美消費はムダづかいでないのです。

2016年は高額のムダづかいゼロの年にしよう

「欲しいものリスト」の話をしてみましたが、どうでしょうか? 自分が欲しかったものを一覧できるようになるのはなんだか不思議な気分です。

毎日の数百円レベルのムダづかいは家計簿等の管理が有効です。しかし金額の大きいムダづかいを減らすには「欲しいものリスト」づくりがもっとも効果的な方法のひとつです。

毎日150円程度のムダづかいは1カ月で4500円くらいのムダづかいになります。しかし、10000円あるいは20000円以上の高額の出費で大失敗したようなムダづかいは何カ月もの少額のムダづかいに相当するほどのダメージになります。

家計においては、金額の高いムダづかいや失敗を減らすことが大切です。ぜひ「欲しいものリスト」を活用して高額ムダづかいゼロを2016年は目指してみてください。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会