1. 足を上げる感覚をつかむ 30秒片足立ち

上げた足の正しい高さが身につけられて、同時に体幹もきたえられます。

「片足立ちで走っているときの姿勢をつくって30秒静止。これで基本姿勢を身につけよう」。

出典(『子どもの足がどんどん速くなる』)

2. スタートの動きをマスター おやじドーン

かけっこはスタートが大事。前傾姿勢になって、力強く前に出ていく感覚を身につけます。

「目の前に家族や友だちに立ってもらい、両足立ちで前に倒れていく。

その勢いで一歩踏み出して相手に手をつき、グググッと前傾姿勢で1歩、2歩と押していこう」。出典(『子どもの足がどんどん速くなる』)

  • 両足立ちで相手に向かって上体を倒して、その勢いで片足を前に着地。
  • 直後に両手を相手の胸にドーン!顔から倒れていくイメージで。自然にトンと足を出す。
  • 押された人は素直に下がる。一人でも電柱やかべを相手にやってみよう。

3. 腕の振りが速くなるひじパンチ

速く走るには腕の振りも大事。肩甲骨を意識して、すばやく腕を振ることで、 スピードがつきます。

「肩甲骨を意識しながら両腕をすばやく前後に振るだけ。簡単だけど効果は絶大」。

出典(『子どもの足がどんどん速くなる』)

  • 15秒間、腕を前後にすばやく振る。肩甲骨から動かすイメージで。これで1セット。3セット行う。

一夜漬け1DAYコースは負荷のかからないものばかり。これなら外で走り込みをしなくても、部屋で体を動かすだけでもできます。

体ができていない小さなお子さんでもできますし、運動不足の大人でも翌日筋肉痛になって、「歩くことすらできない」となることもありません。

加えて、足が速くなるのに、苦しい筋トレや長時間の全力で走ったりする必要がないことがわかります。

「足が速くなる。それはとても素晴らしい体験です。
走り方のちょっとしたコツを学べば、昨日の自分より確実に速くなります。
ぼくは、私は、やればできるんだ――。こう感じたときから、子どもの人生は変わっていきます。
どんなことにもヤル気が出てきて、それは明るい未来を切り拓く大きな糧になるでしょう」。

出典(『子どもの足がどんどん速くなる』)

走り方を習う機会ってあまりないですよね。

足の遅い人ほど大きく結果が現れます。コツを体得できるよう、ぜひお子さんと一緒にトライしてみてください。

【参考書籍 著者】伊東純也
プロサッカー選手。AFCアジアカップ2019日本代表。1993年3月9日生まれ。神奈川県横須賀市浦賀出身。神奈川大学を経て、ヴァンフォーレ甲府に入団。2016年に柏レイソルへ移籍。翌2017年に日本代表に初選出。
その年のJリーグ優秀選手賞を受賞した。
2019年2月にベルギー・ジュピラー・プロ・リーグ、KRCヘンクに移籍。加入してすぐに、身体能力の高い外国人選手を置き去りにする、圧倒的なスピードで大活躍。「青い旋風が駆け抜けた!」「閃光のように速い!」と、地元紙やファンから惜しみない賛辞が贈られている。

【監修】永野佑一
株式会社WIN AGENT「体育指導のスタートライン」所属。陸上競技コーチ。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
学生時代は400mハードルの日本代表として、国際大会に出場。現在は子ども向けの少人数制・マンツーマンの体育指導を行なう「体育指導のスタートライン」での活動に加え、各種メディアの取材協力など、“指導のプロ”として幅広く活躍。

美容ライター。美容誌の編集を経て、ビューティ&ヘルス、フード、ファッション、ナチュラルライフなどについて執筆。美容ブログ『SimpleBeauty』でもコスメ情報を更新中。WebメディアのほかHP、紙媒体も手掛けています。