子どもの学力を伸ばすというと、塾に通わせる、読書をさせるなどと考えますよね。また、運動能力を高めるために幼い頃からスポーツをさせたいと考えている人も多いはず。
しかし、学力や体力、すべての基本になるのは「からだ」です。書籍『子どもが育つ からだのしつけ』で、著者は、親が子どもにできることは、「将来にわたって豊かな実りをつけられるための「土台=からだ」をつくることだ」といいます。
勉強ができるかどうか、将来成功できるかどうかも、幼い頃の「からだのしつけ」次第だというのです。からだと学力、いったいどのような関係があるのでしょうか?
学力も集中力も、すべて「からだのしつけ」で決まる
30年以上にわたり、のべ6万人のからだを診てきたという著者は、「正しい姿勢を身につけている子どもは自然と集中力が高まり、勉強もできるようになる」といいます。
礼儀作法を表す「しつけ」のように、乳幼児のうちから正しい姿勢や骨の位置を身につけさせることは、子どもにとって一生の財産になるのです。
この「からだのしつけ」は、軟骨が固まってくる3歳までが最も重要で、13歳くらいまでにはほとんど決まってしまうのだとか。
勉強は何歳からでもスタートできますが、「からだのしつけ」は子どものころにしかできません!お子さんの体をチェックし、気になるところがあれば早急に改善していきましょう。
当てはまると危険!子どものからだのチェックポイント
それでは、子どもが”正しい姿勢”を身につけているかどうかはどこを見れば良いのでしょうか?
子どもの体のゆがみをチェックするポイントを紹介します。
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- ハイハイのときに左右の蹴り方に差がないか
- バンザイをさせたときに、腕が耳より後ろにいくか
- 目や耳の高さが左右そろっているか
- 寝た時に、膝頭が真横を向いていないか
- 座った時に、体がどちらかに偏っていないか
- 猫背になっていないか
- 靴底が片方だけすり減っていないか
- 自分の足につまずいて転んでいないか
これらの特徴は、体にゆがみが生まれ始めている証拠だといいます。
そのため、どれかひとつでも当てはまる場合は危険信号。すぐにお子さんのからだを正しくしつけ直す必要があります。