子どもの「姿勢」、気になりませんか?
背中が丸まっていたり、体がななめに傾いていたり。食事中や勉強中、だら~っとした姿を見ると、思わずくどくど、注意したくなってしまいますよね。
けれども、どうやらわが子だけでの問題ではないようです。
保育園・幼稚園、小学校など教育現場での調査(※)によれば、「“背中ぐにゃ”の子どもが最近増えていると感じる」、という回答が6~7割にのぼっています。
※日本体育大学体育研究所 子どものからだの調査2015(実感調査2015)
また、ある民間の調査では、半数近くの母親が子どもの姿勢を「悪い」と感じており、なかでも「ねこ背が気になる」と答えた割合が7割以上を占めています。
一方で、子どもの姿勢の悪さに対して、特に何も対策をとっていない人の割合は8割以上という結果も。気になりつつも、対応には至っていない現状がみてとれます。
なかなか治らない「ねこ背」、原因はストレスの場合も
毎日の生活習慣やクセにより、その子にとってラクな生活フォームとして定着していく「ねこ背」。
最近では、頭が体の前につき出た「ストレートネック」の子どもも増えていると聞きます。
その原因としては、うつむき姿勢や運動不足などが指摘されるところですが、身についた習慣を正していくことは、大人でさえなかなか大変です。子どもの場合にはさらに難しい部分があります。
また、こんな指摘もあります。「ストレス」との関連です。
須田隆吉氏の著書『子どものねこ背は治る!』によると、ストレスがねこ背の原因となっていることがあり、その場合には、ねこ背という「見た目」の部分だけを治そうとしても、なかなか治らないことがあるといいます。
子どもがねこ背にならざるをえないような状況にあり、その結果、本人が望んでいるわけでもないのにねこ背になってしまっている可能性がある、と。
もしそうならば、ストレスの原因を理解し、解決していくことが、ねこ背改善の近道となるかもしれません。
子どもに過度なプレッシャーやストレスがかかっていないか。
心に問題を抱えていないか。
ねこ背の矯正には、見た目だけでなく、心のケアという視点からのアプローチも大切なようです。