また、正しい座り姿勢は、椅子に対して背筋を直角に伸ばした姿勢。
こちらも、骨格の上にしっかり体をのせるイメージで、椅子と腰の間に小さなクッションのようなものを入れると姿勢がキープしやすくなります。
ただし、長時間座って何かに集中していると、いつのまにか姿勢が崩れ、崩れた姿勢のままになりがち。できればこまめに体を動かし、姿勢をリセットすることが推奨されます。
※何を正しいとするかによっていろいろな見解があるようです
肩甲骨や骨盤周りをほぐして悪い姿勢を矯正
正しい姿勢がわかれば、あとは実践です。
といっても、一朝一夕で正しい姿勢は身につかないかもしれません。
まずは本人に「姿勢がいいとかっこいい」「背が伸びる」「頭がよくなる」……といったプラスの声掛けを。そして徐々に普段の姿勢として定着させることをめざしましょう。
ねこ背を治す運動としては、肩甲骨や骨盤周りの運動を中心に、体を柔らかくほぐし、筋肉を鍛える要素を取り入れるのが基本のよう。
ちょっとした合間に肩甲骨をほぐすストレッチをしたり、歩く際には大股で歩く(正しい姿勢で)ことをおすすめします。
小池義孝氏の著書『ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」』『背骨ビヨ~ン! 体操──体の不調がみるみる消える!』によれば、そうしたストレッチや体操を行う際、「腕の付け根は肩甲骨である」「足の付け根はみぞおちあたりにある」ということを意識すると、運動の質が劇的に上がるといいます。
親子でぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
注意点としては、ストレッチや体操はやればやるほど良いというわけではないこと。時には特定の箇所を痛めることがあるので、適度に行うようにしてくださいね。
<参考>
日本体育大学体育研究所 子どものからだの調査2015(実感調査2015)
株式会社セイバン「小学生の姿勢の実態とランドセルに関する調査結果」