フォトギャラリー仲良し猫、空飛ぶ猫…自由きままな「海猫」ギャラリー

可愛いだけじゃニャい! 自然の中で生きる猫たちの感動物語

星野俊光写真展「海猫夢幻」~東京湾岸に生きる猫たちの記憶~

会社役員の傍ら、これまでにない視点で猫をモチーフにした作品を精力的に発表している写真家・星野俊光氏の写真展が行われる。

いつの時代も人々を魅了してやまない被写体「猫」。“かわいい”という視点ではなく、猫が生きている情景ごと捉えた詩情豊かな作品が並ぶ。

10年間に渡って東京湾沿岸地域に生きる猫たちを見つめ、その生き様を捉え、唯一無比の世界観を織りなす。身近な場所で人知れず輝く、小さな命たちの姿に目を奪われる写真展となる。

<紹介文>
東京湾岸には、誰かの物なのだけれど誰の物でも無いような不思議な「空間≒隙間」が点在している。
過剰なフェンスや柵によって不完全に仕切られた空き地。

廃棄物を埋め役目を終えた人工の埋め立て地と、それを虚飾する作り物の岩場。
砂浜を違法に占拠する廃船や建物が主張する、人々を拒絶する目には見えない境界線。

本来はこの場所に在るべきでは無いモノによって、日常と物理的あるいは精神的に隔絶された「空間」には、野良猫が住んでいる確率が高いことに気付いた。

人々の暮らしから隔絶された海辺に生きる猫たちの給餌は、残飯だったり、缶詰だったり、釣果のおこぼれだったりと様々だ。栄養も量も時間もいい加減なので、時に猫たちは自らの力で昆虫や漂着魚を捕食する必要がある。

人に媚びず、でも付かず離れず、時には捕食せざるを得ない海辺の猫たちは、ネコ科動物本来の野性味を残しており魅力的だ。

そんな、海辺の猫たちを、記録では無く「記憶」に残したいと強く思った。
その為、作画にあたっては「その場の空気感」を写し取るように腐心した。静かに猫の姿を捉えながらも、見る者に「なぜ君は、そこにいるのか?」と思いを廻らせる写真でありたいと。

今回が8回目となる本展示では、今も急速に数を減らし続ける東京湾岸(東京都~千葉県内房地区)に点在した『隙間』とそこに生きる『猫たち』を3年間に渡り撮影した作品になります。

<開催日時>
2016年2月19日(金)~29日(月) 
10:30~19:00 会期中無休・入場無料

<会場>
コニカミノルタプラザ ギャラリーC
(2016年1月10日時点の情報)