いまアツい漫画のカテゴリに「グルメ」があります。
古くは、『包丁人味平』『ミスター味っ子』から始まったグルメ漫画は、『美味しんぼ』『クッキングパパ』を経て人気カテゴリの一つに。グルメ漫画ですから、主役は当然プロの料理家になると思いきや、この二作はどちらもプロの料理人ではありませんでした。
また、最近では“食べるだけ”のストーリーで展開している漫画『孤独のグルメ』がヒット。ドラマ化もあって幅広い層から支持を得ています。酒を飲みながら鑑賞したくなる『ワカコ酒』や、『ラーメン大好き小泉さん』『深夜食堂』のようにドラマ化されるグルメ漫画も多数。
さらに細分化は進み、美味しい朝食を求める『おしゃべりは朝ごはんのあとで』や、お取り寄せグルメをテーマにした『おとりよせ王子 飯田好実』、スイーツ作りに挑戦する『スイーツ本部長 一ノ瀬櫂』など、個性的なものが増えています。
どちらかというとプロ料理家ではなく、身近な存在の人のこだわりのグルメの楽しみ方に焦点をあてたものが多いように感じます。昨今のグルメ漫画のヒットは脱力系のものも多く、そういった“共感”できることが人気の秘密なのかもしれません。
そんな中、筆者が驚いたのが、“燻製”を楽しむ男女を描いた『いぶり暮らし』です。
同棲中のカフェ店長・頼子と、フリーター・巡は、週に1回の休みには決まって燻製料理を堪能。それが彼らの最大の贅沢な時間となっているのです。なんともニッチなテーマで展開しているのでしょう。ただ、燻製を堪能するだけでなく、食卓を贅沢にするアイデアも満載。同作の影響を受けて、燻製生活に憧れる人が続出しています。実際に燻製生活に挑戦している人もいるようです。
いぶり暮らし(*´﹃`*)くんたまめっっちゃうまい pic.twitter.com/sD1U7A9mkS
— まりも⇄ (@marimohmoh) 2015, 1月 16
昨年度の夏、燻製デビューした筆者。富士山が見える静岡県のキャンプ場でゆっくり燻しながらいただいた手羽元や練りもの……、非常に美味しかった記憶が昨日のことのよに思い出されます。燻製作りはその美味しさも嬉しいですが、どんな味になるのか「待っている時間」もなかなか贅沢なのです。
燻製デビューしてわかったことは、思っていたほど難しくないし、めちゃくちゃ美味しい。そして、お酒との相性が抜群に良いということ。
今回は、同作に登場する燻製メニューを再現してみました。まだキャンプには早い時期ですので、自宅で使えるパナソニックの「けむらん亭」を使用。ユニークな名前の燻製機は自宅で気軽に燻製が楽しめる優れもの。煙が出ないので、ホームパーティーなどで活躍しています。