2. 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
○忘れ物が多い
○約束や決まりごとを守れない
○直ぐに気が散る
○授業中立ち歩く
○席は離れなくても身体を常に揺する
○行動や感情を爆発させる
○片付けが出来ない
多動性、衝動性があります。こうなると「え、うちの子にぴったり」と不安に思う人が大半、幼児はみんなAD/HDに当てはまる気がします。
けれども、AD/HDは5歳なのに2歳児のような行動をするなど極端にそれが激しく、日常生活に支障をきたしています。
小学生になると授業に集中できないため学力の低下を招きます。
3. 広汎性発達障害(PDD)(=自閉症スペクトラム)
重度・中度・軽度があり、発達障害は軽度の自閉症に含まれます。
この中で言葉の発達の遅れがある自閉症を“高機能自閉症”、言葉の遅れのないタイプを“アスペルガー症候群”と分ける場合もあります。
社会性、言語・コミュ二ケーション、想像力の障害があり、特定なものへのこだわり、パニック、音に対する聴覚過敏や手触り、接触に対して感覚過敏もあります。
コミュニケーションというのは、表面的な言葉のやりとりだけではなく親密度、視線、表情、身振り手振り、抑揚といった非言語的手段を多く使います。
自閉症の人は相手の気持ちを察するのが苦手で、その場にふさわしい言葉や態度を選ぶことができません。
初対面の人に適切な挨拶ができず、昔からの親友のようにいきなり親しげに話しかけたり「太っていますね」「先生は剥げているね」「○○君は背が低いね」など思ったことをストレートに口にしてしまいます。
また、言葉を話していてもよく分析してみると、相手とのキャッチボールの会話ではなく一方的です。
例えば相手が全く興味のない素振りをして「もうその話は止めてください」と暗に合図を送っているのに、自分が強い関心を持っている”換気扇の型番の話”をずっと話し続けたりします。
また限定したものにこだわりがあります。
例えば
○スケジュールや場所にこだわる
○道順を変更できない
○ルール違反を極端に嫌う
○一定のパターンに固執する
これが崩されると不安に自傷などを行いパニックに陥ります。
よくお喋りはするけれど文字が読めないLD児、多動で衝動的な行動をとってしまう注意欠如/多動性障害(AD/HD児)、コミュニケーションがうまく取れず友達関係がうまく作れない広汎性発達障害の子ども達は、見た目には分かりづらく、先生にも親にも理解されにくいのです。