Google社の研究発表で、「心理的安全性」というキーワードが使われました。サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)という英語を和訳したものです。
これは、ビジネスと強い関わりを持つ心理学用語で、『チームの構築に最も重要なものである』とされています。
ビジネスではもちろん、恋人や家族・友人との対人関係においても、とても重要な概念となっているため、ご紹介いたします。
心理的安全性って何?
心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。re:Work
会社の業績を伸ばすため・個人のアイデンティティややりがいのために、自由な発想で思い通りの動きができるか?「チームの中でミスをしても、それを理由に非難されることはない」と思えるか?
これは、『心理的安全性』の確保ができているかどうかに左右されます。
また、心理的安全性が高いチームのメンバーは離職率が圧倒的に低いとされています。
恋愛における心理的安全性って?
例えば、あなたが雨の日に出かけたいと思ったとします。彼氏はもしかしたら雨が嫌いかもしれません。
それでも相手に「雨だけど出かけたいよ」と伝えることができますか?
心理的安全性が低い場合
もしも、何事にも否定的な彼氏だった場合、自分の意見を伝えたら否定されてしまうのではないか?雨なのにどうして?とバカにされるのではないか?など、不安を感じ、思った通りの行動ができない状況に陥ります。
この場合は、心理的安全性が低い状態と言えます。
心理的安全性が高い場合
心理的安全性が高い状態のカップルは、「雨だけど出かけたい」という自分の気持ちを素直に伝えることができます。
伝えられた側も「短い時間でもいいかな」というように、自身の状態をスムーズに伝えます。
心理的安全性とは、どのような場面でも不安になることなく、お互いに身をゆだねて行動できるために必要な概念と言えるでしょう。