10年以上に渡ってファンから愛され続ける人気テレビアニメ『プリキュア』シリーズ。

その最新作となる『魔法つかいプリキュア!』は、魔法が存在する異世界を舞台とし、主人公のキュアミラクルとキュアマジカルの2人が魔法の宝石が持つ力を借りて、次々にフォームチェンジしながら戦うなど、様々な新機軸を盛り込んだ作風となっています。

そんな『魔法つかいプリキュア!』の世界を愛らしく演出してくれているのが、本作のオープニング主題歌『Dokkin◇魔法つかいプリキュア!』です。タイトルもメロディも歌声も非常にチャーミングな楽曲ですが、注目すべきはその歌詞でしょう。

何と、この曲の作詞を手掛けたのは、歌謡界の大御所であり、大ベテラン作詞家の森雪之丞さんなのです!

森さんは、この『魔法つかいプリキュア!』において、オープニング曲の作詞に加えて、現在公開中の映画『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』でも音楽プロデューサーを担当するなど、この作品の音楽面を力強くバックアップされています。

アニメソングの世界においても、数多くのヒット曲、優れた歌詞を生み出してきた森雪之丞さん。そんな"森雪之丞アニソン"の魅力を探ってみたいと思います!

抜群にキャッチーでリズミカルな言葉の使い方に注目!

森雪之丞さんが手掛けた一連のアニメソングにおける大きな特徴として、一番最初に注目したいのが、そのリズミカルな言葉の使い方です。特に、擬音を多用するテクニックは、その作詞の特色をより際立たせています。

たとえば、「えらいこっちゃ なんのこっちゃ チャチャチャ グーグーガンモ」(『GU-GUガンモ』主題歌『ガンモ・ドキッ!』より)、「ズダダン ズダダン 嵐が渦巻く リングに ズババン ズババン 奇跡の勇者が生まれた」(『キン肉マン キン肉星王位争奪編』主題歌『ズダダン! キン肉マン』より)など、歌詞のほんの一部を切り取っただけでも、これだけ印象的な使われ方をしている擬音の数々。それらはいずれも個性的な響きを持っており、各楽曲に特別な魅力を与えています。

また、劇中に出てくる必殺技や人名、魔法の呪文といったキーワードの数々を歌詞に盛り込むセンスも抜群で、これまたアニメにピッタリと寄り添いながら、言葉によってその作品性をより印象深いものにしています。

ほかにも、「エロイムエッサイム エロイムエッサイム さあ! バランガバランガ 呪文を唱えよう」(『悪魔くん』主題歌『悪魔くん』より)などは、まさにその最たる例ですよね。作品内のキーワードを散りばめつつ、とにかく口ずさんでいるだけで楽しくなれる楽曲に仕上がっています。

そういった視点で『魔法つかいプリキュア!』の『Dokkin◇魔法つかいプリキュア!』を聴いてみると、物語の中で重要なワードとなっている「キュアップ・ラパパ!」という呪文を軸に、「ズキズキ◇ときめき」「ウキウキ◇好き好き」「Dokkin-Dokkin」といった楽しさ溢れる擬音の数々が歌詞に散りばめられており、チアフルでラブリーな空間を作り出していることに気付かされます。

『Dokkin◇魔法つかいプリキュア!』は、森さんの作詞テクニックが存分に発揮された、まさに王道の"森雪之丞アニソン"といえるかもしれませんね。