世の中が一斉にお休みのゴールデンウィーク。どこも激混み。「疲れるために外出したの?」と感じることもしばしば。

賑やかに、非日常を味わうバケーションもいいですが、今年のゴールデンウィークは、じっくり自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。

ザワザワした世の中の雰囲気から離れて、ひとり、ゆっくりと読書をして過ごす休暇も悪くないもの。

今回は、アラサー女子の“生き方のヒント”になる、おすすめの6冊を紹介します。

心とからだの整え方を知る

・長谷部誠『心を整える。』

みなさんは、心やからだの“乱れ”を感じること、ありませんか? 筆者は、あります! そんなときに参考にしたいのが、サッカー選手が実践する“整え方”。長谷部選手とキングカズ(三浦知良選手)の食事のエピソードが印象的。

カズさんがキングたる所以は、メニュー選びのときに感じさせられた。野菜をたっぷり注文し、炭水化物はほとんど頼まない。試合の前はエネルギーとなる炭水化物を摂った方がいいけれど、普段は余計な脂肪がついてしまうからだ。〜略〜 当然、デザートも食べない。』

「太るから、炭水化物は控えなくちゃ」「気持のアップダウンを少なくしたいなら、糖質を摂らないように」

分かっていても、彼氏と喧嘩してイライラすれば、チョコレートが恋しくなるし、仕事のストレスで、夕食は好きなものを好きなだけ食べたい。自分を整えるための行動は、なかなか実践できません。

でも、結果を出している人(キングカズのような)は、結果を出すために、日々整えています。仕事も恋愛も、心を整え、からだを整えることでいい結果を出すことができる、と思える一冊。 

幸福に生きるヒント

・遠藤周作『人生には何ひとつ無駄なものはない』

女性の心に響くことばが詰まった一冊です。

困難な状況にあるときは「どうして自分だけこんなに不幸なの」と感じ、幸せが続くと「いつか悪いことが起こるのでは」と不安になりませんか? でも、不幸だけが続くことはないし、幸福だけが空から振ってくるような人生はきっとない。

遠藤さんは、

『人生というものは、苦労に満ちていて決して幸福そのものではありません。幸福というものは、与えられるものではなく、作り出すものです。』

と言います。どんな状況にあっても、幸せになりたいと思うなら、自分から幸せを作り出せるということ。今日を、明日を、どのような心持ちで過ごすのか、改めて考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

おしゃれに生きたい!

・島田順子『島田順子スタイル〜パリ、大人エレガンス』

「アラサーになると、20代のように、好きな恰好をすればいいと思えない。体裁とかあるし」と考えがち。

筆者の友人は、母になったことをきっかけに、雑誌『VERY』で勉強をはじめました。(彼女は決して、VERYに出てくるスタイルを好むタイプではなかった!)

自分のスタイルがあるのはかっこいいことなのに、周囲の目を気にして、好みの服を着れなくなってしまいます。でも、デザイナー島田順子さんは言います。

服の着方にマニュアルはありません。他人の目を気にせず、自分のために装う心を大切にすれば、おしゃれは必ず楽しくなります』

TPOは大切。でも、周囲の評価を気にして、自分が好きなスタイルを捨てるのは、服を着ることをつまらなくしてしまうかもしれません。『島田順子スタイル~』を読めば「自分らしくおしゃれして、7080歳まで生きたい!」と思うこと間違いなし。