大人の友情を考える
・吉本ばなな『おとなになるってどんなこと?』
学生時代のように、毎日、友達と電話で話したり、お茶して情報交換する……ことがなくなる、30代。共有する時間が少なくなると「友達って何?」と考えることはありあませんか?
例えば「悩みを相談したいけど、忙しい彼女を煩わせてしまうんじゃないか」と気にした瞬間に。
では、ばななさんが考える、友達とは?
『人生にはいろいろな形の友情があります。型にはめていかないで、どれをも大切にしたら、やっぱり人生は豊かに彩られる』
結婚や出産をして、自分の家族ができ、仕事仲間もいる。でも、友達は、パートナーや子ども、同僚とはまた違う“支え”。嬉しいことがあったとき、悩んだとき、それまで頻繁に連絡をとっていなくても、話したくなる、連絡できるのが友達。
大人になると、人との付き合い方や、物事の考え方を変えなくてはいけない場面も少なくないですね。大人になった今、「大人になる難しさ」を感じている人が、”もどかしさ”を解消するきっかけに、おすすめの一冊です。
嫉妬心と闘ってみる
・角田光代・穂村弘『異性』
小説家の角田光代さんと歌人の穂村弘さんの恋愛エッセイ。
筆者が「なるほど!」と思わったのは ”さかのぼり嫉妬”。
読者のみなさんの中にも、恋人や夫の“過去の交際相手”にモヤモヤした感情を抱いた経験がある人もいるのでは? それが“さかのぼり嫉妬”。そんな、すっきり解消できない感情は
『滑稽な意味をなさない、でもだれしもが持ってしまう何か』
彼の過去の女に対してモヤッとした感情が湧き出てきたら、それは、ただの(そして滑稽な)さかのぼり嫉妬!
恋愛中「彼のことがわからない」「湧き上がってくる、この感情は何?」と悩んだときに読んでみると「なるほど!」と、納得させてくれる一冊。
運を掴む女になる
・桜井章一・藤田晋『運を支配する』
書店の占いコーナーには「幸運体質になるには〜」といったタイトルの本が並びますが、ビジネス書の棚には“実践的な運の掴み方”の指南書があります。それが、サイバーエージェントの藤田晋社長と、麻雀20年間無敗で、雀鬼と呼ばれる桜井章一さんの『運を支配する』です。
藤田氏は「ものすごく運がいい人」が実践しているのは「正しい選択」と「正しい努力」を続けることだと言います。
『「正しい努力」「正しい選択」を続けていれば、運は複利のように積み上がります。結局はそれをどれだけ続けていけるか。それが運の総量を決めている』
多くの人は、先が見えない状況で、途中で嫌になって止めてしまったり、不安になって諦めてしまう。でも、運を掴む人は、同じ状況で、続ける。最近「掴めていない」と感じたら、運を支配するためのエッセンスを学んでみてはいかがでしょう。
いかがでしたか? ゴールデンウィーク、ひとりの時間ができたら、まず書店に行き、本を選んでみてはいかがでしょうか?