アニメには、主題歌やテーマソング、キャラクターソングなど、作品をより盛り上げたり、記憶に刻みこんだりする“アニソン”が欠かせない人気要素のひとつ。

アニソン音楽レーベル TOHO animation RECORDSと芸能プロダクション 東宝芸能が、次世代を担う女性アニソンアーティストを大募集。『第1回次世代アーティストオーディション』を開催しています。

© TOHO ENTERTAINMENT

2013年4月にアニメーションレーベルTOHO animationと同時に立ち上げられた音楽レーベルTOHO animation RECORDS。これまで、『未確認で進行形』や『干物妹!うまるちゃん』など、作品の声優さんが歌うキャラクターソングやサウンドトラックを中心に楽曲をリリースしてきました。

しかし、これからはアニメ作品と一緒に成長していくアーティストさんも必要だ!と思いたち、老舗の芸能プロダクション・東宝芸能と協力しオーディションを初開催。

応募資格は2016年6月6日時点で満12歳~25歳までのアニソンアーティスト活動に興味のある女性。

女性ボーカルであれば、ソロ・ユニット・バンドなんでもOK。優秀者はTOHO animation RECORDSからメジャーデビューが出来るんです!もしかしたらNHK紅白歌合戦に出場するような大きな夢も叶うかも!

今回は、求める人材オーディションで見るポイント、『弱虫ペダル』や『灰と幻想のグリムガル』など作品を盛り上げる主題歌を生み出す秘訣までたっぷりインタビュー。

東宝芸能 取締役 芸能本部長 鈴木雅彦氏と東宝株式会社 アニメ事業グループ 音楽プロデューサー 三上政高氏にお話を伺いました。

求めるのは、自分の世界に巻き込んでいくようなバイタリティのある人!

――今回、応募者を女性に限定したのはなぜですか?

三上:限定したというよりは、現状、TOHO animationで製作しているタイトルに女性のアーティストが歌ったほうがいいであろう作品が比較的多いためですね。

――どんな人材を求めていますか?

東宝株式会社 アニメ事業グループ 音楽プロデューサー 三上政高氏

三上:TOHO animationのアニメ作品を主題歌アーティストとして広めていけるバイタリティがある方。自分がアーティストとして、歌やパフォーマンスで 伝えたいもの・伝えられるもの”を世の中に広めていく、そんな情熱がある方を求めています。

――こんな人が来て欲しい、など応募者に期待することはありますか?

東宝芸能 取締役 芸能本部長 鈴木雅彦氏

鈴木:所属する事務所の人間としては、最終的にはライブでお客さんとの一体感を出せることが大事になってくると思うので、その素質をどう見ぬくかですね。

昆 夏美

昨年のアニサマに昆 夏美が出演させてもらって、2万人以上のお客さんの前で歌っているのを見て、すごく圧倒されたんですよ。その時に、「やっぱり面白いな」と思って。そういう場所で歌える子を探すっていうのが、こちらとしての面白さとか醍醐味でもあるので、お客さんと一体になって楽しめるような個性や輝きを事務所的には探して出会いたいですね。

三上:アーティストなので、自分を魅力的にみせて、世の中や見てくれる人たちを巻き込んでいける人が理想です。ソロライブではない、アニサマとか大きなイベントは一期一会なので、そこで初めて見てもらう人もいらっしゃると思うんですよ。

その人たちを自分の世界に巻き込んで魅了するっていう力は、これからのアーティストにとって一番大事な部分になるんじゃないかと思います。

――アニソンライブのお客さんって、すごく温かいですよね。ファンじゃなくてもノッてくれたり、ペンライトの色を変えてくれたり。

三上:そうですね。アニソンって特殊性が高いジャンルではあるので、その中で頑張っているアーティストさん、それを応援してくださるファンの方、リスナーの方のまとまり感をすごく感じることができるジャンルだとは思います。

夢はでっかく!現代ならアニソンで海外進出の可能性だってある!

――優秀者はCDデビューができて東宝芸能さんのバックアップもありますが、応募者はシンデレラ・ストーリーとしてどんな夢を膨らませていいのでしょうか!?

鈴木:僕はいわゆる「アニメージュ」が創刊した世代で、この仕事をもう25年くらいやっています。その中で面白いなと思ったのが、クール・ジャパンとか様々な環境変化のおかげなんでしょうけど、今アニメって、日本で作られてもそのまま海外の人が見るという時代ですよね。

昔はそれこそ主題歌も差し替えられて向こうの国の吹き替えになってやっていた。

でも、今の時代って主題歌もそのまま海外の人に聴いてもらえるから、アーティストとして日本のお客さん以外に海外のお客さんも聴いてファンになってくれる人がいるかもしれない。

これはたぶん20年前には考えられなかったことですよね。それも含めて東宝芸能としてはアニソンアーティストというのは新しいチャレンジで、僕はすごく夢のあることだと思うんです。

その作品が海外受けする作品かなど運もあるにせよ、そういう可能性が25年前とはまるっきり違う。

三上:ステップアップのストーリーは、我々と歩んでいく方がどういう方になるかによって異なると思います。

どんなアーティストになりたいのか、どんな歌・パフォーマンスをやっていきたいのか、個々のアーティスト性を見極めながら活躍できるステージを作って行きたいと思っています。

一辺倒にこのオーディションではこの方向性です、ってなると可能性を潰しかねないので、選ばれた方とは何がしたいのか、どうなっていきたいのかを一緒に話し合って進めていくことになると思います。