初めての海外の映画祭で、どんな雰囲気なんだろうとドキドキして舞台挨拶をさせていただきましたが、本当にお客さんたちが温かくて優しくて、そして映画に対する愛が深くて、とても素敵な時間を過ごせました。
上映前の私のつたないイタリア語での舞台挨拶にも拍手してくださったり、終わったあとも「良かったよ!」とサインや写真を求めてくださったり、一体となって映画を盛り上げよう、映画祭を楽しもうとしている活気あふれる空間で幸せでした。
作品自体も、日本独特の作品を受け入れてもらえるかな、と不安でしたが、思わぬところでクスっと笑いがあったり、震災の映像の場面では前のめりになって観ている方がいたり、つまらないと帰ってしまうくらい反応がハッキリしていると聞いていたので、そんなこともなく、観入っていただけてすごく嬉しかったしホッとしました。
結果として受賞は出来なかったけど、様々な国の人に『RIVER』を観てもらえて本当に良かったです。
また呼んでもらえるよう頑張ろう、と心を新たに出来た素敵な映画祭でした。
そう、結果的には、『RIVER』は惜しくも賞を勝ち取ることはできなかった(日本作品では『テルマエ・ロマエ』が、インターネット投票で決まる“マイムービーズ賞”を受賞している)。しかし今回の映画祭で、蓮佛は賞以上に多くのものを受け取ったようだ。『RIVER』は日本では来月、大阪 第七藝術劇場での上映が予定されているほか、9月にはDVDの発売とレンタルも開始予定。
女優としてのポテンシャルをいかんなく発揮した『RIVER』を経て、次に彼女の姿をスクリーンで確認できるのは、冒頭でも触れた映画『エイトレンジャー』となる。『RIVER』からガラッと趣を変えたエンタメ大作で、どんな新たな顔を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。