「産後クライシス(危機)」という言葉を、最近頻繁に聞くようになりました。
厚生労働省の「平成23年度全国母子世帯等調査」によると、産後2年以内に離婚する家庭が多いというデータもあり、どうやら“産後”は夫婦関係がこじれやすい危険な時期と言えそうです。
夫婦間の認識違いが“溝”を生む?
そんな産後の夫婦間のコミュニケーションに関して、興味深いデータがあがってきました。産後1年以内の女性・男性を対象に行われた調査で、「この時期に妻が夫に求めること」という項目に対して認識の違いが見られたのです(株式会社マクロミル調べ)。
女性の方は夫に、1位「子供ともっと遊んで欲しい」(31%)、2位「帰宅時間を早めて欲しい」(29%)、3位「子供のお世話をもっとして欲しい」(27%)という結果に。
一方、男性に「妻が自分に求めていると思うこと」を聞いたところ、1位「妻の話をもっと聞くこと」(51%)、2位「妻の悩み・課題を解決してあげること」(35%)が挙がりました。
つまり、妻は夫に対し育児など“夫主体の行動”を求めているのに対し、夫は“妻主体の行動をサポートする” ことが重要だと感じているようなのです。
夫のすることすべてにイライラ!
筆者には現在2歳になる息子がいますが、その時期、確かに夫のすることに対してイライラしました。
「なぜ、今、これをやる? 今やって欲しいことは別なのに!」
「なぜ私が指示しないとやってくれないの?」
これらは、私のママ仲間の間でもよく出ていた愚痴でもあります。
一方、この時夫は
「なんでこんなに余裕がないんだろう?」
「何かして欲しいみたいだけど怖くて聞けないなぁ」
「育児したいけど間違ったことしたら怒られそうだなぁ」
と思っていたそうです。