産後のママのナーバスな精神状態

指示するのもイヤでした。察して欲しいと。

指示すればどうしてもケンカ腰になってしまうからです。

今その時の自分を振り返ると、何もそんなに思い詰めなくても……と思いますが、

寝不足過ぎて身体はフラフラ、やるべきことが山ほどあるのに出来ないことから発生するストレス、「自分は母親として無能なのか」なんてことまで考えたこともありました。

我が家の場合、そんな私の“最悪な”状態の時に、夫と一度冷静に「話し合えた」ことがキッカケで状況は多少好転しました。

ふたりの間のギャップを交通整理できたのです。

大事なのはコミュニケーション!

女性には妊娠中から母性が宿るのに対し、男性は父性が育まれるのが遅いと言われています。

また、男女の脳は作りが違うとも聞きます。

そのような理由もあって、夫にとって産後間もない時期の育児は積極的になりにくい心理状態にあるのかもしれません。

そんな夫の“ハンディキャップ”と言ってもいい状態を理解し、いかに妻が思いを“伝えられるか”が、夫婦の感覚ギャップを埋めるポイントになるのではないでしょうか。

夫婦間の“クライシス”が起きやすい「魔の産後2年」、問題のない家庭なんてないでしょう。

もしかしたら、これは子供を持つ夫婦が通り抜ける“試練”なのかもしれません。

そう思って少しでも状況を改善できたら、これからの“夫婦関係”はもちろん、“子供との関わり方”のよいベースも作ることができるかも。

こぐち・はるな 編集者/ライター。情報誌の映画担当編集者を経てフリーに。イヤイヤ期真っ盛りの男児と奮闘しながら、育児や家事のやり方に自問自答する日々。趣味は天然酵母のパン作りで、夢は小さなパン屋さんをオープンさせること。