出産後、こちらの大変さを顧みなかったり自分のことばかり優先しようとしたり、コミュニケーションのすれ違いから陥る「産後クライシス」。夫への嫌悪感がずっと消えずにいつしか離婚を考え始めるなど、夫婦にとっては大きな問題です。
そんな産後クライシスで夫婦仲の危機を乗り越えた女性たちは、ストレスを溜めないためにどんなことをしていたのでしょうか。
1.「自分が悪い」と思わず夫にはっきりと意見を言う
「“妻が出産してから赤ちゃんの世話をしたがらない夫”の話などは、妊娠中から聞いていました。
うちの夫も仕事が優先で、妊娠しているときも私の調子を気遣うことはあまりなく、たぶん出産後も変わらないだろうとは思っていたのですね。
でも、ふたりの子どもだし、親であることは変わりません。出産後は、家事ができない私に文句を言う夫には
- 『二時間ごとに授乳しないといけない赤ちゃんのお世話で精一杯』
- 『あなたは仕事が忙しいと言うけれど、私は育児で忙しい』
- 『あなたも私と同じ親』
を繰り返し伝えました。
自分が悪いと思うとどんどん無理をしてしまいそうだし、大変なのはお互いさまですよね。
会社の上司に私のことを愚痴った夫は逆に怒られたらしく、『○○さんの家ではこうするようだ』と言い訳しながら協力するようになりました。
我慢しないではっきり言っていたのが、夫に“自分が間違っている”と気づかせるきっかけになったかなと思います」(32歳/販売)
「子どもが産まれたら、夫も自分と同じように親としての自覚を持ってくれるはず」。できれば当たり前であってほしいこんなことも、現実ではなかなかそんな変化を見ることができずに悩む妻は多いでしょう。
「家事も育児も妻の仕事」という思い込みを解くには、命を預かることの大変さやどれだけ時間と精神力をもっていかれるか、そして「あなたも私も同じ親」という意識を持ってもらうしかありません。
責められることで「私が悪い」と思ってしまうと、それを見た夫は自分の間違った姿勢に気づかないまま過ごすことになります。
はっきりと意見を言うのは、夫に考える機会を与えること。第三者に話したら自分がおかしかったのだと気付かされることもあり、妻が引け目を感じることなど何もありません。
「私たちは対等」という意識を、妻も忘れずにいたいですね。