いよいよ今月から消費税が上がりました。ますます貯金ができない! と悲鳴を上げているママも多いのではないでしょうか。

家計管理に苦手意識を持っているのなら、ぜひこの機会に家計を見直し、整え、さらに「貯めグセ」をつけてしまいましょう!

このたび、子育てをしながらフルタイムで働くえまさんが、『えまの家計簿 貯めグセがつくお金レッスン』を出版しました。

家計管理のノウハウを綴ったえまさんのインスタグラムは、フォロワー17万人超え。
目からウロコがボロボロとれるような、今こそ知っておきたい家計管理術のあれこれを、本書からいくつかご紹介します。

人生には貯め時が3回ある

「人生にはお金を貯めやすい時期、つまり貯め時が3回ある」と言われているそうです。ちょっとモテ期みたいで、ドキドキしますね。

最初の貯め時は、独身時代。基本的に収入はすべて自分のために使えるのですから、貯まるかどうかは自分のお金の使い方次第ということになってきます。

2回目の貯め時は、結婚してから子どもが中学に上がるまで。中学に入ると、塾や学費など、いろいろ物入りになってきますから、その前の比較的教育費にお金のかからないこの時期は、貯めやすい時期なのです。

最後は、子どもが社会人になって独り立ちした後です。学費などがかからなくなって、老後に向けてのラストスパートができる時期です。

子育てを始めたばかりの家庭にとって、今は第2次貯め時に当たることになります。

でも、どうやって貯めていいのかわからない・・・という人もいますよね。ですが、貯めグセのつく習慣やコツはあるのですよ。

焦って、とりあえず家計簿をつけ始めることは、決して得策ではありません。家計簿をつけ始める前に、しっかり、貯まるメカニズムを抑えておきましょう。

簡単に貯められる方法

なぜ、お金が足りなくなるのか?それは簡単な算数でわかることです。収入以上に、お金を使えば、それは足りなくなるのは当たり前ですよね。

そんなことはわかっているという方も、まずは次に上げる【基本の公式】を頭に叩き込んでください。

「収入」-「先取り貯金」=「1ヶ月に使える金額」

いちばん初めに、収入から毎月貯金するお金を引いてしまうのです。「残った」お金を貯金に回すのではなく、「先取り」で貯金してしまいます。

えまさんはさらに、貯める専用の口座をつくることをオススメしています。クレジットカードや光熱費の支払いとは無関係の、純粋に貯金だけのための口座にすることがポイントです。

貯金の額は、よく「収入の2割」と言われますが、無理なく、貯められる額から始めてみましょう。いきなり挫折感を味わっても、いいことはありません。

また、貯金する目的をはっきりさせ、額はあくまでも自分軸で決めることが大事だと、えまさんは書いています。

支出の分類はシンプルに4つだけ

次に、1ヶ月に使える金額の内訳を決めます。

分類はシンプルに4つだけ。

  1. 固定費
  2. 食費・日用品費
  3. やりくり費
  4. 特別費

まず、固定費は、毎月出ていくのが決まったお金です。家賃、住宅ローン、公共料金、保育園・幼稚園代、夫婦のおこづかい、スマホ代などがこれに当たります。

食費・日用品費はその名の通り、日常を支えるために必要な費用ですね。

3つ目のやりくり費は、週末のレジャーや外食にかかる費用です。

最後の特別費は1年に1回、もしくは多くて数回の支出が予想される、固定資産税、帰省費、家族の誕生祝い、さらには急な冠婚葬祭、家電を買い直す必要が出た時の支出も、特別費に入ります。

えまさんの家計管理術の特徴は、「食費ではなく、特別費のコントロールがカギ」という点にあります。

ふつう、支出を抑えることを考えた時に、まず食費をいかに抑えられるか、という思考経路に走りがちになるのではないでしょうか。それよりも、まず、1年間でかかる特別費を書き出して計算してみることで、かなり余裕が生まれます。

あらかじめ、払うとわかっていても、年に1回から数回かつ金額が大きいと、「痛い出費」感が拭い去れませんよね。だからといって、払わないという選択肢はないのですから、同じ払うなら、「備えあれば憂いなし」で臨みたいところです。

あまり使わなかった月は、翌月に繰り越せばいいのですし、トータル1年で予算内におさまればいい、という考え方なのですね。