ママ友が、自分の悪口を言っているのを知ってしまった・・・。
噂話を耳にしたり、子供経由で知ってしまったり、ママ友付き合いの中で、そんな事態になることがあるかもしれません。悪意のあることは何もしていないのに、悪口を言われていることを知ってしまったら、とてもショックで冷静ではいられないでしょう。
そんなときの心の整え方とその後のお付き合いについてお伝えします。
悪口の正体を知ることが大事、そもそも人はなぜ悪口を言うのか
まずは、悪口のメカニズムを知っておきましょう。人は、どんなときに、他人の悪口を言いたくなってしまうのでしょう?
その理由は、大きく分けて3つあります。
(1)自分が大切にしている価値観に反することをしている人への違和感
人にはそれぞれ、大切にしている価値観があります。
この価値観に反することをしている人や、価値観と大きく違うことをしている人に対して、大きな違和感を感じると、それが転じて悪口になることがあります。
例えば、次のようなことです。
- Aさんの価値観:子供の自慢話をするのは良くない、謙虚でいたい
- Bさんの価値観:子供を褒めるのはいいこと、人前でもたくさん褒めてあげたい
この二人がお付き合いをする場合、AさんはBさんの”人前で子供を褒める”という行動に違和感を感じ、つい「子供の自慢話なんかして、嫌ね…」と悪口を言いたくなってしまうのです。
節度を越えた自慢話は良くないかもしれませんが、価値観だけを見ればどちらが良い悪いはありません。そこには”違い”があるだけです。
(2)我慢していることを堂々とやっている人への嫉妬
自分が我慢していることを堂々とやっている人を見たとき、嫉妬の感情が悪口に変わることがあります。
例えば、いつもキレイにしているおしゃれなママAさんと、忙しくてなかなか自分の外見に手をかけられないママBさんがいたとします。
Bさんも「本当は自分も、キレイにしていたい。でも、できない」と思っている場合、うらやましさが嫉妬に転じてしまい「Aさんって、ちょっと派手じゃない?お迎えに来るだけなのにあそこまで着飾らなくていいよね~」と、つい悪口を言ってしまう、ということもあるのです。
(3)過去の記憶の投影
やや専門的な話になりますが、人は、過去のネガティブな記憶を刺激する人に対し、悪口を言いたくなる傾向があります。
「以前、嫌な人がいた!その人に似ている」とか「過去に嫌な出来事があった!そのときの状況とかぶっている」といった状況がそうです。
例えば「目立たないタイプの女性に、恋人をとられた」という経験がある場合、その記憶が強烈であればあるほど「目立たないタイプの女性」に何となく不快感を感じる、といったことです。
こうなると、その人の存在そのものに対しモヤモヤしてしまうので、理由なく悪口を言いたくなるのです。
いかがでしょうか。これら3つを見て、着目してほしい点はひとつ。それは「原因は、相手の内面にある」ということ。
もちろん自分が何か悪いことをしてしまった場合は別ですが、何も心当たりがないという場合「悪口を言いたくなる原因は相手の中にある」と考えれば、心が楽になります。