理想的な働き方は…

子育てと仕事の両立に詳しい株式会社ここるく代表の山下真実さんは次のようにアドバイスします。

「子育てしながら働くことを選択した場合、多くは以前より時間的な制約を抱えて働くことになります。

また、日本国内では育休復帰する際のポジションとしてバックオフィス業務やサポート役的業務をイメージする人も多く、企業側もそれを前提に考えているケースがまだまだ多いと考えられます。

復職したママ達の中には、休業前との違いを実感したり仕事への満足度が下がってしまったりしている方もいるかもしれません。

出産というライフイベントが母親に与える影響はとても大きいと思います。そんな中で仕事への向き合い方や自己実現の方向性が変わることは決して珍しくありません。

復帰後、満足度が下がってしまった場合にはちょっと自分と向き合って、産前から変化した部分がどこなのか見つけてみてください。

そして、職場の上司や同僚に『産後の私はこんな風に働いていきたい』という意思を伝えてみてほしいと思います。

また、管理職の方は部下のこうした就労観や目的意識に『変化があって当然』という視点で日々のコミュニケーションをとる工夫をしてほしいと思います。」

まとめ

ライフスタイルが変わって働き方も変わるということは、決してネガティブな事でないと私は思います。

フルタイムでも時短勤務でも、今までとは違った仕事内容や時間の制約など色々な場面で思うようにいかない事があると思います。

それでも、子育てというかけがえのない経験をしながら仕事もできるのだから「今の時期だけ」と割り切ってみることも一つの方法かもしれないですね。

あとは、パパがもっと育児や家事に関わってくれること、安心して預けられる保育園、こどもが病気になった時に対応してくれる社会、地域、これらがうまくいってこそ働くママ達が力を発揮して輝けるのではないでしょうか。

エンタメ系やビューティー、情報系の雑誌・WEBの広告、企画、ディレクション、プランナーを経てフリーに。夫の転勤でイギリス・シンガポール・タイへ移住。現在1歳の男の子ママ。保育士・幼稚園教諭の資格を取得。実は歴女。