子どもは「包茎」が正常。清潔に保つ洗い方を教えたい
性器の亀頭部(先の部分)が皮に覆われ、亀頭を出せない状態を「包茎」といいます。
「うちの子は包茎だ」、と心配される方もいるかもしれませんが、ほとんどの子どもは包茎であり、それが正常な状態です。性器が腫れていたり、痛みがあったり、排尿に問題があったりなど明らかな異常がなければ、特に治療の必要はありません。
ただし、そのままにしておくとよく洗えず、亀頭の手前に垢やカスが溜まってしまい、炎症の原因になることがあります。そのため、包皮を根元のほうにずらしながら洗うよう、子どもに教えておいたほうがいいようです。
●入浴時の正しい洗い方
包皮を引き、痛くなったところで戻す⇒数回繰り返して洗う
(そのうち包皮口が少しずつ伸びてくる)
では、お母さんがみずから、子どもの包皮をむいて洗ってやるべきなのか・・・ママ友の間で一度は話題になったことがあるのでは。
洗ってあげれば確かに清潔かもしれません。でも実際のところ、非常に嫌がられると思われ、また無理にやろうとすると、切れて傷ができたりして、そこから雑菌が入ってしまうことも。
真面目なママほど「よく洗わなければ」と一生懸命になってしまいそうですが、お風呂で普通に洗っていれば、特に問題はないとの声が多いのも事実。ゆったり構えるのがよさそうです。
不安定な時期、時にはゆっくり休ませて
大人への階段を猛スピードで上り始める思春期。脳や神経系など身体の各部分が急速に発達するため、ホルモンバランスが崩れ、心身にさまざまな不調が表われることがあります。
朝なかなか起きられない、食欲がない、やる気がでないといったうつ症状、頭痛や腹痛、不眠、身体がだるくなる自律神経失調症、立ちくらみや吐き気などの起立性調節障害、激しいスポーツによる貧血・・・。
思春期に表れるこれらの症状は「思春期症候群」と呼ばれるもの。良質のたんぱく質や鉄分、カルシウムを十分にとり、心を休めてゆったりと過ごす時間を確保したいものです。
勉強や受験、人間関係と、成長につれて子どもの悩みの質も変わっていきますが、おおらかに、適度な距離感で寄り添っていきたいですね。
<参考>
『イマドキ男子をタフに育てる本』
『イラスト版 10歳からの性教育』
『メグさんの男の子のからだとこころQ&A』