ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇の後には、不登校になってしまう子どもが少なくありません。実際の五月病とは異なりますが、子どもにも大人のそれに似た傾向はあるようです。

そこで今回は、不登校・子育てカウンセラーの岡嶌伸枝さんに、対処法を聞いてみました。

1. 学校が休みがちになったら?

子どもの五月病は、新学年や新しい学校への進学など、環境の変化によるストレスからくる身体や精神的な疲労で起こることが多いです。

不登校になる子どもの多くは、繊細で感受性が鋭く、自己表現が苦手なお子さんが多いのが特徴です。具体的に観ていきましょう。

≪繊細≫

・大きな音や大きな声が苦手

・自分のことじゃなくても、悪口をきくだけで、傷つく

≪感受性が鋭い≫

・足音や雰囲気で、他の人の本心を感じ取ってしまう

・他人から自分がどう見られているかを、いつも気にしてしまう

≪自己表現が苦手≫

・嫌なことでも断れない

・自分の意見をハッキリ伝えられない

2.子どもの五月病 おもな症状

食欲不振、不眠症、疲労感、人と関わりたくないなどを訴えることが多いのが特徴です。原因は、抑うつ、無気力、不安感、焦りなど。

病院へ行くとうつ病や適応障害と診断されることも多いですが、不調ながらも生活をしている内に元の状態に戻ることのほうが多いので、家庭でしばらく様子を見てもよいかもしれません。

ただし、2カ月以上長引くようなら、うつ病かもしれないので、病院へ行きましょう。