こんにちは。『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。

この林檎、かじってあるところが一ヶ所あったら、そこばかり気になってしまいますよね。

このように、人って“欠けている部分”に目が行ってしまうんです。

特に自分の子どもに対しては、こうであってほしいという理想や期待があるのでどうしても「ここがもっと改善されれば・・・・」と思ってしまうんですね。

我が子を“低く見積る”親は多い。

私はかつて小学生に指導をしていました。2タイプの子どもがいました。

(A君)

プリントの問題にすべて解答しているのですが、文字が雑でケアレスミスが多い子でした。
数字の「6」も適当に書くので「0」に見えています。

その親は「うちの息子は雑で困る」と相当、悩んでいました。学力が低くないのでじっくり取り組めば回答できる生徒ですが、判別不能なので×がついていました。

※写真は仮名での再現です

(Bちゃん)

毎回、時間切れで全部の問題に解答できません。できる問題も空欄のままです。
文字は綺麗なのですがじっくり取り組みすぎる子。

この親は神経質で丁寧すぎることを悩んでいました。

※写真は仮名での再現です

どちらもそれぞれの性格により、このような結果になっています。

でも、おおざっぱな子に「緻密になれ」と要求しても無理なこと、じっくり取り組みたい子に「適当にささっとやりなさい」といってもなかなかそれは出来ません。

でも、私は思うんです。「A君のおおざっぱなところが長所、Bちゃんの丁寧なところが長所だ」と…

また、忘れ物ばかりする生徒は「忘れ物をするだらしがない子」の悪い評価を受けてしまいますが、忘れ物ばかり気にして神経質になっている子どもの親から見れば「細かいことを気にしないおおらかな子」として映っていたりするんです。

このように“ないものねだり”するのが親です。
そればかりでなく、強みの部分も“直さなくてならなに部分”と感じて叱り過ぎてしまったりすることも。

でも、見方を変えると悩みも少なくなります。
それから叱る回数が激減するんですよ!