野菜や調味料にも糖質の高いものがあるので要注意!

「炭水化物を抜くダイエットをしたこともあります。その頃はまだ『糖質』という概念がなく、ごはんや麺さえとらなければ痩せられると思っていました。

でも、主食を抜いた分、ポテトサラダや肉じゃが、コロッケなど、糖質の高いおかずでお腹いっぱいにしていました。カレーライスを食べるときも、ごはんをほんの少しにして、カレーをお替わりしたり……全然痩せませんでした」

一般的なカレーは、ルーに小麦粉が使われており、ごはんにじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、と全体的に糖質が高め。ごはんの量を減らしても、カレーをお替わりしていたら、「逆に太ります」。

「主食を抜いても、じゃがいもやかぼちゃなど糖質の高い野菜や、砂糖で甘く味付けしたものを頻繁に食べていては何にもなりません。主食さえ抜けば痩せられる、というわけではないんですね」

よく噛んでしっかり食べ、ヤセぐせをつける

ダイエットする際に注意したいのは、カロリーのことだけ考えて食事制限を続けるうちに栄養失調になり、筋肉や骨が落ちてしまうパターン。その状態で元の食生活に戻すと、筋肉や骨が減ったまま脂肪だけがつき、「お金と時間をかけ、努力して、太りやすく痩せにくい身体を作り続ける」ことに。

「肉や卵やチーズは、カロリーは高いけれど糖質は低い」。だからたくさん食べてもよく、適量をしっかり食べることで「筋肉や骨がスカスカになることなく痩せられます」。

柳澤さんによる「やせおか」メニューは、材料をザクザク大きめにカットすることで、よく噛んで食べられ、満腹感がアップ。続けることで、ヤセ習慣につながります。

『やせおか』の一例

牛肉のトマト煮

牛肉の切り落としを使用。お財布にもやさしい

ゆで卵のカレーピクルス

お子様も喜ぶカレー味。おやつにも

油揚げピザ

ピザ生地のかわりに油揚げを使って糖質オフ

(『夫もやせるおかず 作りおき』より抜粋)

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。