お気に入りのニットの中でも、ちょっと奮発したリッチなニットは、ホームクリーニングなんてとんでもない!高級クリーニングに出さなきゃダメって思っていませんか?
いえいえ、そんなことはありません。ちゃんと正解ポイントさえおさえておけば、ホームクリーニングをして縮んだり伸びたりすることはないのです。
むしろ、高級クリーニングに出して「本当に洗っているの?」「綺麗になった気がしない」「クリーニング代高かったのに、いまいち…」と、どこか不満に思うより、“クリーニングに出さなければならない”という思い込みを今すぐ捨てて、今回ご紹介するホームクリーニングをぜひ試してみてください。
カシミヤ、アンゴラ、モヘヤ、アルパカ…これ全部洗えます
高級素材と言われるカシミヤ、アンゴラ、モヘヤ、アルパカ。実は、洗うことができます。
但し、本革が装飾で付いていないことが条件です。
しかも、洗濯機を手洗いモードに設定にして、ニットはネットに入れて洗えば、洗濯機で洗うことも可能です。
洗濯機で洗うときには、細かい設定ができるのであれば、例えニット1枚であっても、水量を多めにしてください。洗い、すすぎの回数は、1回に設定。脱水は、一番短い時間にしてください。
ちなみに洗う水は冷たすぎたり、温かすぎるとよくありません。冷たすぎると、汚れが落ちにくくなり、温かすぎると、縮みやすくなりますから、お風呂の残り湯を熱いうちに使う方は、注意が必要です。
洗剤は『エマール』のような、中性のおしゃれ着用洗剤を使用してください。そして、普段柔軟剤を使わない方でも、ニットを洗うときには、油分の補給になる柔軟剤を使ってくださいね。
カシミヤシルクも洗える!ニットの手洗いのしかた
そうはいっても洗濯機でニットを洗うのは怖い…そんな方におすすめしたい、ニットの手洗い法をご紹介します。この方法は、夜、お風呂でからだを洗っている“ついでに”するのにぴったりな方法です。
桶に、ぬるめのお湯を入れて、中性洗剤の代わりにシャンプーを小さじ3分の一程度入れて泡立てます。カシミヤなどの毛は、元々タンパク質なので、シャンプーを洗剤代わりに使っても問題ないんですよ。
その中に、ニットを沈めてしばし放置。時間にして5分程。その間自分は湯船に浸かって温まったり、シャンプー等をしてもよいでしょう。
桶に入っているニットを、目安として5回ほど、軽ーく押し洗いします。桶のお湯を捨てて、綺麗なぬるま湯を入れたら、その中にニットを沈めて、ニットを泳がすように3回ほど振りすすぎします。
そして、もう一度綺麗なぬるま湯を入れたら、柔軟剤の代わりに、トリートメントやリンスを小さじ半分ほど桶に入れて、その中にニットを沈めて3分程放置します。トリートメントやリンスも、油分を保護する役割を果たすので、柔軟剤の代わりでも問題ないんですよ。
最後に、桶に綺麗な常温水を入れて、ニットを沈めたらすぐに取り出し、軽く押して水気を切ります。ニットをネットに入れて、洗濯機に入れたら、一番短い脱水時間に設定して脱水します。