はい!

聖子さんは、『王家の紋章』の原作が本当に、ずっとずっと大好きだった方なんです。

“このシーンは、この台詞”って、台本を1回読めば、すぐに頭に入るくらいの方。原作の絵や、風景、“キャロルだったら、ここまで動くだろう”っていう、キャロルの動きまで頭に入っているんです。

それを、身体を使って表現されているので、聖子さんを見ていると、“原作から飛び出してきたみたい”って、すごく思うんです。

先日、聖子さんと対談をさせていただく機会があったんですね。そのときに聖子さんが、“今回は、キャロルになりきるための役作りをバッチリしている”という内容のお話をされていました。

“今までにしたことのないことに、チャレンジしている”っていう気持ちや、“見たことのない新妻聖子を見せられるんじゃないか”って、あの聖子さんが言ってらして。

そこで、「ああ!!」と思ったんです。私は今回、“役作り”ということを意識しないでやっているから、“全然、違う”と思って。

ーーどちらが正解はないのかもしれないけれど、同じ役に対してお互い違ったアプローチで取り組むというのは、とっても面白いですね。

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