そうなんです。本当にそうですね。
ーーWキャストというと、今回の『王家の紋章』では、宮野真守さん、平方元基さんが演じるイズミル役もそうですよね。
はい。お2人を客観的に見ていても、全然違うんです。だから、聖子さんと私も、全然違うんだろうなって。
メンフィス役の浦井健治さんも、たぶん、私と聖子さんのときでは、“感情が全然違うんだろうな”ってすごく思うし、ご本人もそう言われてます。
それと同じで、それぞれのイズミル役が誰かによって、私も違ってくるだろうし、イズミルもキャロルによって、全然違うイズミルになると思います。
毎日舞台に出ている他の方たちも、キャストが誰かによって、動きも、持つ感情も変わってくると思うんです。基本的なことは同じだけど、その場面にいくまでの“気持ちのメーター”っていうのかな? それも違うみたいなんです。
「作り上げるまでは大変だけど、それがWキャストの楽しみの1つ。だから、のびのびやってくれれば、もうそれでいいからね」って、皆さん言ってくださいます。
ーー毎回、舞台上で起きることが違うというのは、本当に興味深いですね。
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