『やられ役』ダダは、アスリート並みのハイスペック美少女
続いてダダ。使用したREALISEの水着は、モデルに合わせ、トップはM、ボトムはSとサイズを変えている。頭に付けた二つのボールは、『擬人化計画』のイラストでは赤のみだが、「三面怪獣」の特徴を出すために青と黄も用意。
「子供用のプレイボールで、中の空気を抜こうとしたんですけど、思った以上に抜けず。浮いて、髪が引っ張られて痛かったです。ただ水中では漏れた空気の泡が綺麗でした。編集で泡は消せるんですが、多数決で消さないことに」と、モデルのえみりんごさんが裏話を披露。
「ダダのように強そうで弱いキャラクターって、表情が難しくて。最初は作り過ぎちゃって、古賀さんと見直していく中で、だんだんダダに寄せていきました」
演じた彼女は、小学生で平泳ぎ50m全国4位。中・高とオーストラリアへ留学。16歳で全豪2位を取るほどの実力だ。ダイビングと、ライフセーバーの資格まである。自ら『水中ニーソ』へ志願した際には、何でこんな子が? と、古賀さんも驚いたそう。
「CM撮影のときはスタッフもやってもらってます。彼女が指導すると、重りが無いともぐれない子たちが30秒ぐらいでもぐれるようになる」と古賀さんも絶賛だ。
オーディションで勝ち残った逸材がウルトラ怪獣に!
残る3人は、オーディションで選ばれたメンバー。
ゴモラを演じたMio兔さんは、台湾出身。普段は原宿のアパレルショップ店員をやりつつモデルもしている。髪はゴモラのイラストの通りに染めており、角はソフビ人形のパーツから合成した特製だ。
水着はPOOLSIDERの試作品で、表面に光沢素材をコーティングしたスク水。サイズはモデルに合わせて作ってもらえたと言う。ゴモラは原作では麻酔を打たれて寝ているシーンが多いことから、あえて寝ているような表情を多く撮影されているのだとか。
ガッツ星人に扮した先(サキ)さんは、DJ活動などを行うサブカル系女子。「宇宙になりたい!」と公言するフシギちゃん(?)だそう。ヘアウィッグも自身で用意したとのことだ。
水着はREALISEの古いモデルがガッツ星人そのままだったので使用。原作の分身シーンは、水面を鏡にすることで実現させた。その他、「十字架」などのポーズも原作から取り入れている。
シルバーブルーメ役は工藤桃子さん。各方面で活躍するダンサーだ。オーディションの際「最近ハマってるのは、ウルトラ怪獣擬人化計画のキーホルダーを集めること」と発言し、褐色の肌が擬人化イラストにもぴったり合致。
水着はREALISEのフロントジッパーで、覗く谷間がエロい! これにウィッグ、マフラー、スカートを付けてイラストに合うものが完成した。コップを持つ写真で、原作の冒頭にある誕生日パーティシーンを再現するなど芸が細かい。
以上、文化圏がまったく違う5人が集結して、『ウルトラ怪獣水中ニーソ化計画』が実現した。