電車の中って密室です。そこで子どもがぐずった場合、周りの冷たい視線も気になり焦ってしまい、外出もおっくうになってしまいます。こんなときはどう対応すればよいでしょうか。
『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。
3歳くらいになったら?
ぐずる”ことと“騒ぐこと”は違います。子どもがもう3歳近くなっていて、嬉しくて大きな声を出したり、騒いだりした場合は「シー、シー」「コラ!」「ダメ!」だけですと、この言葉に条件反射するだけになってしまいます。
「ここは公園ではないの」「ここはおうちではないの」と「それをしてはならない理由」をきちんと話しましょう。
もし、毎回騒いてしまうのであれば、出かける前に次のように話してみましょう。あえていつもは使わない“ですます調”の丁寧語で語りかけるのです。
「今から電車に乗ってお出かけしようと思います。電車は公園やおうちではないので静かにしているマナーを守れる人が乗れます。約束を守れるならばお出かけしようと思うんだけどどうする?」
そしで電車に乗る直前に改札口で再度念押しです。
ここまで言えば電車に乗り込んだ数秒は静かにしている筈。そのタイミングを逃さずに「さすがお兄さんになったね。お約束守れて立派だよ」と褒めてあげましょう。
「その行動は当たり前のことだから取り立てて褒めることではない」とスルーしないでくださいね。本人は喋りたいのを我慢して、相当努力しているのですから、褒めたり認めたりする言葉を忘れずにかけることがポイントです。
NGなしつけ方
「ほら!怒られちゃうよ」
「ほら、運転手さんに怒られちゃうよ」こんな叱り方をしている人をたまにみかけますがこれはNGなのです。
どうしてかというと…静かにする理由が「誰かが怒るから」と子どもが思ってしまうからです。
そういう面では「ママ怒るよ!」と脅すのも「ママに怒られるから静かにする」と学習してしまうのでよくありませんね。
電車内は公共の場、家ではないので騒いではならないのです。ですから一言「電車内では静かに座りましょう。静かに出来ない人は電車に乗ることはできないのよ。」と言ってみてはどうでしょう。
「シー!」
騒いだ時、「こら」「シー、シー」としたり、また子どもの口をふさいだりする方法はよくありません。数秒で元に戻ってしまうからです。
0〜2歳、お菓子を与えるのはあり?
まだ子どもが0歳~2歳くらいの時期は騒ぐのは仕方がありません。赤ちゃんが泣いているとき「うるさい!静かにさせろ!」と怒鳴る乗客がいますが、それは赤ちゃんが苦手な人、子どもに理解が浅い人なのです。
そんなとき出来ればお菓子は避けた方がよいでしょう。
電車内でお菓子を与えない方がいい理由は2つです。