1.窒息の危険がある

通常、口に物を入れるときは気道がふさがり食道が開きます。気道に食べ物が入ることはありません。ところが、大声を出しながら食べたり、大笑いながら食べたりすると気道に入ることがあります。また揺れる車内で物を食べるとこれが起ることがあります。

バギーに乗せたまま食べさせると、親は真正面から子どもに向き合っていない状態です。実は窒息した時は声が出せないのでワーワー泣き叫ぶことはなく、無言になります。

人はプールで溺れるときもドラマのように「助けて~!」と大声を出しながらバシャバシャするのではなく、静かに溺れます。これと同様で気道に食べ物が詰まる窒息のときも「ウッ…」と言ったまま静かになります。

こうなると子どもと反対側にママがいたら気づくことができません。ママがスマホに目が釘付けだったら尚更です。

揺られる車内、急ブレーキがかかる乗り物に乗りながら食べさせることは、固形物が気道に入やすく誤嚥事故にもつながります。

2.ぐずればお菓子をもらえると思ってしまう

「バスの中で騒いだら、お菓子をもらえた」こんな経験を重ねていくうちに「ぐずればお菓子をもらえる」という学習を子どもはしてしまいます。でも、どこかでこれを止めなくてはならない年齢が来て、親子のバトルになってしまいます。

可能であればお菓子の代わりになる子どもの気を引くものを準備しましょう。

持ち運びに便利な手のひらサイズの絵本なども売られていますので、外出時はこれを持ち歩き、ぐずったら見せる、また、携帯に撮り溜めた写真を見せるのも良いでしょう。

子どもにスマホを見せるのも賛否両論あるところですが、周囲への配慮やマナーを考えると、筆者は携帯アプリで面白い動画を見せる方が菓子を与えるよりまだマシだと感じています。

年齢に応じて試してみてくださいね。