子ども連れでお出かけ。電車やバスの中で子どものテンションが上がり、大きな声になったり、また、限られた空間で自由に動けないためぐずるときがあります。
このようなとき、親は子どもや周囲の人へ、どのような態度をとればよいのでしょうか。
『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がお話しします。
子どもがぐずるとき
「眠い」「暑い」「車酔いした」「狭い空間で拘束されていて嫌だ」そんな理由でぐずるときがあります。
まだ子どもが0歳~2歳くらいの時期は仕方がありませんね。赤ちゃんが泣いて「うるさい!静かにさせろ!」と怒鳴る乗客がいますが、それは相手が赤ちゃんが苦手な人、子どもという生物について理解が浅い人なのです。
だからと言って相手に「子どもは泣くものです!少しは我慢してください!」などと反撃してしまうと、事態は悪化します。
不本意ではありますが「子どもがぐずってご迷惑をかけてしまい申し訳ありません」と態度で示すか、実際、言葉で注意を受けたら一言謝っておきましょう。
それで相手の怒りは少しは収まるかもしれません。
でも、きっとその他大勢の乗客は、怒鳴った人に対して「子どもに理解がない大人げない人」と冷ややかな視線を送っていると思います。
実際、怒鳴る人はほんの一握りの数パーセントで、その他の人は「赤ちゃん連れでお母さんは大変だなあ」と見てくれていると思います。
それから、あなたはちっとも悪くはありません。子どもも悪くはありません。だから、泣いている子を叱ってはなりませんよ。
「よしよし、泣きたいよね。ママも泣きたいよ。もう少しで降りるから我慢してね」の気持ちを込めて背中をトントンしてあげましょう。
気分が滅入ってしまうかもしれませが、同時に自分にもそう言い聞かせて、少しの時間耐えましょう。
もし、あまりにもぐずる場合は一旦下車して、外の空気を吸って気分転換させてあげましょう。
子どもが騒ぐとき
“ぐずる”ことと“騒ぐこと”は意味が違います。子どもがもう3歳近くなっていて、嬉しくて大きな声を出したり、騒いだ場合はどうしたらよいのでしょうか。