最近のチェーン居酒屋は子ども用のメニューがあったり、価格もリーズナブル。そして美味しいです。ファミレス感覚で利用できますよね。
でも、お酒が置いてある大人の社交場に子どもを連れて行くことについては、賛否両論あります。
そこで、今日は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。
“いざか族”がターゲット
家族団欒を目的として、居酒屋で夕飯を食べる人たちのことを“いざか族”と呼ぶそうです。
若いママさん達だけでなく子ども達からも人気を得ることは、居酒屋にとって売り上げ向上のための有効な営業戦略だったりします。
更に店側には、その店の味を幼いうちから舌に覚えてもらい永遠の顧客になってもらう、というもくろみがあるのかもしれません。
「天狗」、「和民」などの居酒屋風レストランもファミリー層を取り込もうと、子どもが食べられるものや取り分け用の食器やスプーン、子ども用の椅子まで準備しています。
ご老人から叱られた!世代間ギャップ
今の70代、80代の人たちが子育てしていた時代は「居酒屋=赤ちょうちん」「居酒屋=バー」のイメージがあります。世代間の感覚の違いによる温度差は確かにあるように思います。
ご老人の方が、30代の夫婦に対して「子どもをアルコールが置いてある場所に同席させるなんて常識はずれだ!」と怒っていることがあります。
けれども最近の居酒屋はファミレスのようなところもあります。
カラオケ付の個室まであり、防音されているので子連れのママ達にとっては「周りへの迷惑をかけなくてもよい便利な空間」です。お誕生日会やクリスマス会に利用している人もいます。
でも、それが深夜だったり、煙草の煙が蔓延しているところにベビーカーを入れて、そこに赤ちゃんが寝ていたら…“非常識な親”と思われても仕方がないかもしれません。
若い人で“いざか族”に怒る人
子どもを連れて居酒屋で夕飯を食べているとき、子どもが少し騒ぎました。
隣でアルコールが入ってキャッキャと盛り上がっている、20代の会社帰りの女の子たちからキッと凄い形相で睨みつけられました。
そして、その後「なんで居酒屋に幼い子を連れてくるの」とヒソヒソ話しているのが聞こえてきました。でも、子ども以上に「あなた達の声のボリュームの方が大きいでしょ」と思いました。