このあたりからの構成は、まさしく一気呵成の勢い。ライブでは外すことのできない『トリプル!WONDERLAND』では、2番でアイドルネッサンスを呼び込んでみんなでダンス。

先ほどのコラボではちょっと緊張していたアイドルネッサンスですが、『トリプル!…』では笑顔で飛び跳ねていました。

さらに客席との掛け合いが楽しい『自由に』から、陶酔するほどに盛り上がっていく『恋のシャナナナ』へ雪崩れ込んでいきます。

この時点の空模様は大荒れ。客席にガンガン雨が吹き込んでくるんですが、端の方のお客さんはむしろテンションが上がりまくっていましたね。

もはや、この天候も野外フェスならではの醍醐味!

ラスト2曲は本当に楽しすぎました。大名曲『圧倒的なスタイル』ではもう一度アイドルネッサンスが登場、間奏でお約束のラインダンスをするんですが、2回分あることを忘れてNegiccoが大笑いでダンス。フリーダムすぎますよ!

さらにラストの『ねぇバーディア』ではネギホーンズが爆発!思わずモニタースピーカーを落としてしまうほどの盛り上がりで、Negiccoとの掛け合いもバッチリ。

フルバンドツアーを経たNegiccoはステージングの成長ぶりが出色です。大雨の中の大騒ぎ、最高でした!

このライブを見ながら思い出していたのが、2000年前後にほぼ追っかけ状態でライブに通っていたユニット「Fantastic Explosion & New York」日本テクノ界の巨星にして現在は「和ラダイス・ガラージ」などのDJ活動でも知られる永田一直さんがトラックメイキングの中心となり、『Space Nekojaracy』の作曲・編曲を手掛けた吉田哲人さんも参加。さらに、そうそうたる面々がライブホーン隊として参加していたんです。

そのサウンドは70年代風ドラムンベースというテイスト。オリジナル曲のみならず、伝説的ホーンバンド「スペクトラム」の楽曲、ジグソーの名曲『Sky high』、さらには『スタートレックのテーマ』などをカバーしていたというユニットでした。

70年代~80年代のファンクサウンドに、打ち込みのバックトラック。そしてそこに歌が載るという形態は、Negicco&ネギホーンズと全く一緒の構成なんです。

渋谷系の系譜を受け継ぐNegiccoは、同時にクラブミュージックの文脈でも語ることが出来るクリエイターを起用しています。Negiccoがいろいろな音楽の交差点になっていることを再確認して、とても嬉しい時間でもありました。

いやぁ、ともかく素晴らしいライブだったんです!