なぜか私たちは、「結婚したら自動的に幸せになっていく」と思いがちです。

特に、夫婦関係が普通にうまくいっていたら、「愛が冷める」なんて考えもしないし、考えたくもありませんよね。

でも、愛を深めると信じていた「夫婦の習慣」が、実は将来的に愛が冷めてしまう”悪習慣”だったら!?

今すぐに、その習慣を改めたほうがいいかもしれません。

今回は、7000件の夫婦問題を解決に導いてきた夫婦問題カウンセラー・高草木陽光が、実際に見聞きしてきた「夫婦の愛が冷めるNGな習慣」を4つご紹介します。

「パパ」「ママ」と呼び合う

どっちが決めたわけでもないのに、いつの間にかお互いを「パパ」「ママ」と呼び合っていませんか?

子どもと話をするときは、もちろん「パパ」「ママ」で構いませんが、夫婦同士でお互いを呼び合うときには、絶対にやめたほうがいい習慣の1つです。

その理由は、2つあります。

1:刺激を失う

子どもが生まれると、「父親としての役割」「母親としての役割」がプラスされますが、夫婦は夫婦のままです。

子どもが成長し、巣立っていっても”夫婦”は、この先何十年も夫婦を続けていくことになるのです。

結婚後、たったの数年で愛情が冷めてしまう夫婦も少なくありません。

そのような夫婦は、お互いを”異性”として認識しておらず、子どもの「父親」とか「母親」、なかには「ただの同居人」としか思えなくなってしまう人もいます。

そうならないために、お互いを”独身のときに呼び合っていた呼び方”で呼ぶ習慣にもどし、「昔と変わらない関係を思い出させてくれる環境」を積極的につくりだすことが大切なのです。

2:幸福ホルモンが分泌されにくい

以前、ある化粧品会社が、「ファーストネームで呼ばれた女性は、幸福ホルモンのオキシトシンが増えて、ストレスホルモンのコルチゾールが減る」という調査結果を発表しました。

いつも、妻のことを「ママ」としか呼んでいなかった夫が、あるとき妻をファーストネームで「由佳子(仮名)」と呼んだとき......

妻は、驚きと同時に笑顔になったり、なかには泣いてしまう妻もいたりしました。

そのときの、妻の脳はどうなっているのかというと、幸福ホルモンといわれる「オキシトシン」が増え、幸せな気持ちになっているのです。

また、「ママ」とか「お母さん」と夫に呼ばれている妻は、「役割」を想像させてしまうこともあり、幸せな気持ちになりにくいようです。