街中で「ちょっと変な叱り方」をしているママに出くわすことがあります。
そこで、今日は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
言いがちだけど実は変です!
お母さんが子どものしつけをするときにかける言葉
例えば・・・
- 子どもがスーパーの鶏の胸肉コーナーでパックに指を突っ込んでいるとき「ほら、お店の人に怒られちゃうよ」
- バスの中で騒いでいるとき「ほら、運転手さんに注意されちゃうよ」
- 「パパが怒っているから止めなさい」
- 小児科でソファーの背に乗っている子どもに「危ないから下りなさい」
なぜ、これらの言い方が変なのでしょうか?それぞれの言葉について、子どもの立場に立って考えてみましょう。
1. 怒られちゃうよ系
「お店の人に怒られちゃうよ」
子どもは「怒られるから鶏肉パックを触ってはいけない」と思い、更に「お店の人に見つからなかったらいいんだ」と考えるかもしれません。
©あべゆみこ
「運転手さんに叱られるよ」
「怒られるからバスの中では静かにしなければならない」と子どもは思います。更に「運転手さんが優しい人だったら騒いでもいいんだ」と考えるかもしれません。
「前に座っているおじさんが嫌な顔しているからシー!」
「前のおじさんが怖いから静かにしなくてはならない」と子どもは思います。
更に「優しいおじさんだったらいいんだ」と考えるかもしれません。車内に他の乗客がいなかったら騒いでいいと思うかもしれません。
「ママ、怒るよ」
「ママが怒るからおとなしくしなければならない」と思います。ママがいなかったら騒いでもいいと思います。
このように、「怒られたくなかったらやめなさい!」といった方向から止めさせようとすると、子どもは、何で怒られるのかが分からず同じ事の繰り返しになってしまいます。
2. 危ないから止めなさい系
「危ないからのっちゃダメ」
「危ないからそこには行かないで」
何でもこの理由を付けてしまうケースです。
普段、滑り台やジャングルジムに上っている子どもにとってソファーの背やテーブルはちっとも危なくなんかありません。「低いテーブルだったら上ってもいい」と考えるかもしれません。
©あべゆみこ
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